今日の日本株(2017年1月24日)

<今日の日本株>
1月24日の日本株は続落となり、日経平均株価の終値は前日比103円04銭安の18787円99銭でした。TOPIXも下落しましたが、マザーズ指数は上昇しています。

今日の値上がり銘柄1540、値下がり銘柄は1875でした。昨日もそうでしたが、日経平均株価が弱い動きをしている割には、個別銘柄は堅調なものが目立ちます。
昨年来高値更新銘柄は49、昨年来安値更新銘柄は6でした。

今日のADA指数は53.6%となり、前日の54.1%とほぼ横ばいでした。下降トレンドに転じた銘柄を売却する一方、強い動きが続く銘柄の買い増しなども行いました。

<足元は小型株優位の展開>
私自身は、昨日・今日と日経平均株価が下落したにもかかわらず、保有ポジションの損益はプラスでした。これは、私の現時点での保有株の中に、マザーズの小型株が相当数含まれているためです。例えば、マイネット(3928)、リファインバース(6531)、TOKYO BASE(3415)、アイリッジ(3917)などです。

今のところ、「日経平均株価が軟調のときはマザーズ指数が堅調」という、よくある流れになっているわけですが、ポイントは、この流れが一過性のものではなく、ある程度の期間続くかどうかです。

もちろん、将来どうなるかは誰にも分からないですが、仮に小型株が優位な展開となると、銘柄によってはかなりの上昇率になる可能性が大いにあります。
そして、その場合株価の上昇スピードはかなり速くなるため、上昇途中での飛び乗りは非常にしにくくなると思われます。
例えば、上で挙げたマイネット(3928)は、今日の終値は4230円ですが、2100円~2300円どころで買っておかないと、その後は移動平均線からのかい離率が大きすぎて飛び乗るチャンスが全く到来せずに株価が倍増となっています。これと同じような動きが他の銘柄にも広がる可能性があるということです。

しかし、現時点では、マイネットのような銘柄は少数で、多くの銘柄は株価は堅調に上昇しているものの、25日移動平均線からのかい離率は10%以内に収まっています。

そこで私は本日、すでに保有している銘柄のうち、まだ25日移動平均線からのかい離率が10%以内に収まっている銘柄をいくつか追加買いしました。これは、少々のリスクを取りつつ、ここから小型株優位の相場になった場合に利益を上積みするための戦略です。通常は、かい離が5%を超えた場合はあまり新規買いしないのですが、一部の銘柄についてはそれを10%まで広げたということです。

<東証1部銘柄にも強い銘柄・その特徴は?>
小型株だけでなく、東証1部銘柄にも強い銘柄はあります。例えば東京製鐵(5423)、古河電気工業(5801)、アドバンテスト(6857)はアベノミクス相場開始後の高値を更新して上昇を続けています。これらの銘柄は、成長株というよりは景気敏感株に属します。そして、アベノミクス相場開始後、それほど大きく上昇していないという共通点もあります。

もし、これらの銘柄が先行銘柄だとした場合、景気敏感株、かつアベノミクス相場開始後に大相場になっていない銘柄が、これら先行銘柄に追随する可能性があります。

結局のところは「可能性」の問題になってしまうので、できるだけ可能性の高そうな銘柄に種まきをして、それが大きく上昇するのを待つほかないのですが、私は小型株・東証1部銘柄ともまんべんなく保有し、どちらの流れが来てもそこそこは取れるような戦略を実行しています。

なお、高ROEの好業績内需系成長株(ニトリホールディングス(9843)など)は現時点ではお休みという株価の動きです。私は、当面は高ROE・好業績内需系成長株が主導する相場にはならないと思っています(もちろん、これらの銘柄が上昇トレンドに転じた場合はそのときに再考します)。

足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

関連記事