<1月13日の日本株>
週末1月13日の日本株は反発し、日経平均株価の終値は前日比152円58銭高の19287円28銭と再度25日移動平均線を上回りました。TOPIX、マザーズ指数も上昇しました。
値上がり銘柄2125に対して値下がり銘柄1286と値上がり優勢なものの、指数の上昇に比べると値下がりが結構多い印象です。昨年来高値銘柄62に対して昨年来安値銘柄は3でした。昨年来高値銘柄も、一時に比べてだいぶ減りました。25日移動平均線を明確に割り込まないまでも、調整局面に入っている個別銘柄が結構多いという印象です。
1月13日のADA指数は70.7%となり、前日の71.5%とほぼ変わらずでした。前日に動きの弱い銘柄や25日移動平均線を割り込んだ銘柄を売却しましたが、それでも保有銘柄全体の10%強を売却しただけで、まだ投資可能資金の70%以上を投資しているという強気の状況に変わりありません。
<まだまだ上昇トレンドの銘柄は多い>
今日は、セレス(3696)、アイリッジ(3917)など、前日に大きく下落した銘柄が軒並み反発しました。これらの銘柄も多くは25日移動平均線を株価が上回っており、日経平均株価が一時25日移動平均線を割り込んだものの、強い動きが続いています。
また、川田テクノロジーズ(3443)は軽微な調整で再度高値を更新しそうですし、ヒビノ(2469)、ヨシムラ・フード・ホールディングス(2884)、イー・ガーディアン(6050)などは高値を更新しています。
さらに、サイバーステップ(3810)がストップ高になるなど、25日移動平均線スレスレの銘柄も反発するものが目立ちます。明確に25日移動平均線を割り込むまでは、下手に売却せずに保有を続けている方が今のところ良い結果をもたらしているように思います。日経平均株価など株価指数がよほど明確に25日移動平均線を割り込まない限りは、このスタンスで私は行くつもりです。
<トランプ大統領就任後の株価がどうなるかは「予想しない」>
巷では、トランプ氏が大統領に就任した後、株価が大きく下落する予想をよく聞きます。でも、本当にその通りになるかは分かりません。
大きく下落すると予想して保有株を大きく減らしたにもかかわらず、ふたを開けたら逆に株価が急上昇し、買い直しのタイミングをすっかり逸した、という可能性だってあるからです。
私は、誰がどんな予想をしようとも、上昇トレンドを維持する限り持ち株は保有継続とします。そして、トランプ大統領就任後株価が仮に大きく下がって下降トレンドに転じたならば、速やかに売却するだけです。
予想して、それに基づき行動して裏目にでる可能性があるならば、予想せずに株価の動きに合わせて行動した方が明らかにリスクが少ないと思いますがいかがでしょうか。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。