<1月6日の日本株>
3連休を控えた1月6日の日本株は、朝方こそ150円ほど値下がりしたもののそこから持ち直し、日経平均株価の終値は前日比66円36銭安の19454円33銭でした。TOPIX、マザーズ指数も小幅安にとどまりました。
値上がり銘柄数は1880、値下がり銘柄数は1624とほぼ拮抗、昨年来高値更新銘柄は171、年初来安値更新銘柄は1でした。日経平均株価は終日軟調だったにもかかわらず、高値更新銘柄がこれだけ多いということは、個別銘柄ベースで見れば、強い銘柄もかなりあることを表しています。
1月6日のADA指数は83.6%となり、前日の85.4%から少し低下しました。25日移動平均線を明確に割り込んだ銘柄の売却等を行った結果です。全体的には100%に近い強気を維持している点は変わりありません。
<下手に予想するのではなく株価の流れに乗って自然体で>
アメリカ大統領選挙後、2ヶ月間にわたって調整らしい調整がないまま上昇トレンドが続いています。
さすがにそろそろ調整局面がいつきてもおかしくない状況ですが、それがいつ来るかが分からないのも事実です。
「調整局面が来る」と決め打ちして保有株の大部分を売却したところ、実際には調整局面どころかさらに株価が上値追いをして大きく上昇してしまった、と完全に裏目に出てしまう可能性も大いにあります。
特に、今はバブル相場に入っている可能性があります。そのため、想定以上の株価上昇となる可能性も頭の片隅に入れておかなければなりません。そして、想定以上の株価上昇にできるだけうまく乗る必要があります。
ですから、調整局面入りを警戒しつつも、上昇トレンドを維持している保有銘柄についてはそのまま保有を続けるというのが賢い選択です。株価が大きく上昇する場合は必ず上昇トレンドになります。これを逆に考えれば、上昇トレンドの状態の銘柄を保有し続けていれば、株価が大きく上昇している間、保有を継続することができるというわけです。
また、調整となる場合、どの銘柄も同じように同じタイミングで調整入りするのではなく、個別銘柄によりタイミングは異なります。
したがって、例え日経平均株価や他の多くの銘柄が上昇トレンドを維持していたとしても、保有する銘柄が25日移動平均線を割り込んだなら、一旦売却なりツナギ売りをしておくべきです。
今日であれば、例えばジェイエフイーホールディングス(5411)や東京製鐵(5423)などです。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。