今日の日本株(2017年1月5日)

<今日の日本株>
1月5日の日本株は、後場にかけて値を崩す展開となり、日経平均株価は前日比73円47銭安の19520円69銭で引けました。一方、TOPIXは小幅上昇となりました。そしてマザーズ指数は非常に強い動きで、前日比2.7%の上昇となっています。

値上がり銘柄2133に対して値下がり銘柄1357と値上がり優勢、昨年来高値更新銘柄234に対し昨年来安値更新銘柄はゼロとなっています。高値更新銘柄は昨日に引き続き高水準となっていて、上値追いをする個別銘柄が多数存在することを示しています。

今日のADA指数は85.4%となり、前日の81.2%からさらに上昇しました。新規買いをする際に他の保有銘柄を売却してADA指数が上昇しないよう気を付けているのですが、保有株で売っても良い銘柄がなくなりつつあり、どうしてもADA紙数は上昇傾向になってしまっています。私にとっては現状はフルインベストメントに近い状況です。

<強かった新興市場銘柄>
今日はマザーズ指数が非常に強い動きでしたが、マザーズに限らず、ジャスダックや東証2部銘柄も同様に強い動きのものが目立ちました。
今日の値上がり率上位50銘柄のうち、なんと43銘柄がマザーズ、ジャスダック、東証2部の銘柄でした。
実は、2012年11月中旬~2013年5月下旬までの初期アベノミクス相場でもそうだったのですが、新興市場銘柄は、最初のうちはあまり上昇しませんでした。それがアベノミクス相場スタートから2~3カ月ほどたったころに突然上昇が始まり、短期間に大きく上昇していったのです。
今日の新興市場銘柄の動きをみると、それを彷彿させるような印象を持ちました。

ただし、株価がすでに大きく上昇して25日移動平均線からのかい離率が10%を大きく超えてしまっている場合は、新規買いをあきらめた方が無難です。例えば今日はサイジニア(6031)がAI関連としてストップ高になっていますが、これを明日以降飛び乗って新規買いする、ということは私であれば絶対にしません。
また、私のウォッチ銘柄の中にも、良いタイミングで買うことができずに、株価がどんどん上昇してしまった新興市場銘柄がいくつもありますが、それについても縁がなかったと思ってあきらめることにしています。
もちろん相場環境が良好な時は、ストップ高連発の銘柄に飛び乗ってもさらにそこから上昇、ということもありますが、そんな行動を繰り返していると、いつか高値掴みをして大ケガをすることになりますので十分に注意してください。

ですから、新興市場銘柄については25日移動平均線を超えてきたら即座に買うようにすること、突然の急騰に備えて、どうしても欲しい銘柄については25日移動平均線から3%~5%程度上のところに逆指値の買い注文をあらかじめ入れておくなどの工夫をしておくとよいと思います。

足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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