今日の日本株(2016年12月15日)

<今日の日本株>
12月15日の日本株は、円安進行を受けて朝方高くはじまったものの、そこからは上値の重い展開でした。日経平均株価の終値は前日比20円18銭高の19273円79銭でした。TOPIXも上昇しましたが、マザーズ指数は小幅下落でした。
今日の値上がり銘柄は1878、値下がりは1579とほぼ同水準でした。年初来高値更新銘柄は178、年初来安値更新銘柄は3でした。強い相場であることには間違いありませんが、年初来高値更新銘柄が300を超えたころの勢いは衰えつつあるように感じます。

今日のADA指数は72.7%となり、前日の75.4%から少し低下しました。結局反発が数日で終わってしまった可能性の高い内需系優良株の見切り売りや、25日移動平均線を割り込んだ銘柄の売りが新規買いを優ったための小幅低下です。

<内需系優良株の戻りは終了か>
先週金曜日から反発に転じていた、トランプ相場の最も出遅れたグループである、内需系優良株の戻りは、すでに終了した感覚を持ちます。昨日に引き続き、陰線引けの銘柄が目立ちます。MonotaRO(3064)やベネフィット・ワン(2412)、アウトソーシング(2427)の値動きをみると、反発が終わってしまったような気がします。
もともと内需系優良株や、マザーズ上場銘柄は、最も最後まで株価が上昇しなかった、いわば「最終ランナー」です。やはり今回の相場ではこれらの銘柄は主役にはなり得ませんので、多少の反発を終えたら再び弱い動きに戻ってしまう可能性が高いです。
結局は、「強いものにつけ」ということなのでしょう。

※別稿にて騰落レシオについての記事を書いていますので、そちらもご覧ください。

 

足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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