今日の日本株(2016年12月13日)

<今日の日本株>
12月13日の日本株は朝方は軟調だったものの後場は強い動きとなり、日経平均株価の終値は前日比95円49銭高の19250円52銭でした。TOPIXも上昇、マザーズ指数は⒉%超の大幅上昇となりました。
値上がり銘柄2290に対し、値下がり銘柄1166と、値下がり銘柄もかなり多くなっています。また、特筆すべきは年初来高値更新銘柄で、日経平均株価が強かったにもかかわらず、167銘柄と前日より146も減少しています。これは、物色対象が変化している端的な表れといえます。年初来安値更新銘柄は1でした。

今日のADA指数は76.1%まで上昇しました(前日は70.6%)。70%どころで打ち止めのつもりだったのですが、現物保有+ヘッジ空売りしている内需系優良株が25日移動平均線を明確に上抜けていて、これがさらに伸びる可能性も考慮して、ヘッジ空売りを買い戻しました。その結果のADA指数上昇です。他の保有銘柄も全て明確な上昇トレンドのため、それらを売ってADA指数を70%前後に調整するよりは、リスクを取って内需系優良株のヘッジを外すのみとしました。

<物色対象は最終ランナーへ>
1ヶ月間弱い動きを続けていた内需系優良株が大きく上昇する流れは、先週金曜日からはじまり、今日も続いています。ベネフィット・ワン(2412)やMonotaRO(3064)は明確に25日移動平均線を超えてきましたし、昨日25日移動平均線を超えたCYBERDYNE(7779)も非常に強い動きとなりました。一方で、先駆して上昇した銀行株などは一服の動きが続いています。

私自身は本命は銀行株をはじめ、1ヶ月間強い動きであった銘柄群を想定していますが、それらに乗り遅れてしまった、という方や、上昇トレンドになったらほしいと思っていた内需系優良株がある方は、それらを新規買いするのも一策です。私は欲張りなので、本命の銘柄群も、上昇トレンドに転じた内需系優良株も保有しているということです。

ここへきてマザーズ指数も上昇していますが、先週金曜日以降上昇しているのは、内需系優良株や新興市場銘柄といった、直近1ヶ月間さえない動きをしていた銘柄群です。これらは、他の銘柄に遅れてようやく上昇が始まった、いわば「最終ランナー」です。
最終ランナーが一通り買われた後、相場全体が目先の天井をつけるか、もしくは再び先駆して上昇した銀行株等に物色の中心が移るかのいずれかです。どちらになるかは神のみぞ知るところですが、上昇トレンドにある銘柄をしっかりと保有してさえいれば、どちらに転んでも問題ありません。

足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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