<今日の日本株>
11月29日の日本株は終日弱含みの動きとなり、日経平均株価の終値は前日比49円85銭安の18307円04銭でした。TOPIXも小幅にマイナスでしたが、マザーズ指数は微増でした。
個別銘柄の動きを見ると、値上がり1661に対し値下がり1704とほぼ拮抗、年初来高値更新銘柄147に対し年初来安値更新銘柄はわずか3と、日本株の上昇トレンドに何も変化の兆候はありません。
今日のADA指数は70.7%となり、前日の68.1%から少し上昇しました。銘柄入れ替えが主ですが、買い銘柄の方が多くなったためADA指数も上昇したものです。
<「失敗」でも「成功」?>
昨日のブログで、私がモバイルファクトリー(3912)株を買ったことをお話ししました。しかし、今日はさっそく大幅反落となり、「昨日の買いは失敗だったのか?」という不安も生じるのが正直なところです。
しかし、仮にここから株価がさらに下がって25日移動平均線を割り込み損切りとなったとしても、それは「失敗」でもあり「成功」でもあるのです。
どういうことかと申しますと、私は25日移動平均線を超えたら買い、買った後25日移動平均線を割り込んだから売り、というように、自分で決めたルールに従って売買を実行しています。ルール通りに売買を実行できたことこそが「成功」なのです。
実は株式投資の失敗で多いのが、せっかく自分でルールを決めているにもかかわらず、相場に流されてしまい、「今回だけは」とイレギュラーな行動に出た結果、裏目に生じてしまうということです。つまり、430円で買った銘柄が400円まで下がり、25日移動平均線を割り込んでいるにもかかわらず、「今回はここから上昇するはず」と損切りせずに保有を続けてしまった結果、さらに株価が下がって塩漬け状態でどうにもできなくなる、という流れです。
損切りして損失が確定したにもかかわらず、それを「成功した」と思うことができる人こそが、株式投資で成功する個人投資家になると思っています。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。