<11月18日の日本株>
週末11月18日の日本株は、後場にかけ少し失速したものの、日経平均株価は今年1月以来となる、18000円の大台を一時回復しました。終値は前日比104円78銭高の17967円41銭でした。TOPIXも上昇しましたが、マザーズ指数は小幅安でした。
個別銘柄の動きは値上がり2395に対して値下がり1065と上げ優勢、年初来安値銘柄わずか2に対して年初来高値銘柄は185まで増加しました。今のところ何も心配することはありません。
ADA指数は61.0%まで上昇し、前日の51.9%から大幅上昇となりました。上昇トレンド銘柄への新規買いやヘッジ空売りの買戻しが一段と進みました。
<上昇トレンドの銘柄は保有を続ける>
現状で、上昇トレンドの個別銘柄はおよそ全体の3分の2ほどと想定されます。全面高相場までにはまだ至っていないですが、上昇トレンドへの転換を果たす銘柄が日に日に増加していますから、やがて全面高相場に突入する可能性も大いにあります。
日本株にとって、為替レートの円安と、アメリカの長期金利上昇はプラス要因です。現在、そのどちらも当てはまるため強い動きが続いています。
この動きがいつまで続くかは誰にも分かりませんが、イグニス(3689)のように短期間に急騰した銘柄を除けば、少なくとも現時点で保有株を売却するという選択肢は私にはありません。できるだけ利を伸ばすべきだと思います。
現時点で強い動きと思われるのは建設株、銀行株、証券株、その他金融株、電機、機械、一部の不動産株といったところです。一方、エニグモ(3665)、ニトリホールディングス(9843)、ツルハホールディングス(3391)などは下降トレンドが続いています。下降トレンドにある銘柄はいっそのこと無視して、上昇トレンドにある強い銘柄に資金を振り分けるべきです。
なんとなくですが、大相場が到来してもおかしくない雰囲気を感じます。そのためには、上昇トレンドの初動で買えた銘柄を、下降トレンドに転じるまで大事に保有することが大事です。大相場が来れば、資産を2倍、3倍に増やすことも十分可能です。わずかな利益で満足して売ってしまわないようにしましょう。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。