<今日の日本株>
11月15日の日本株は小動きとなり、日経平均株価は前日比4円47銭安の17668円15銭で引けました。TOPIXも小幅高、マザーズ指数は2%近くの上昇でした。
個別銘柄の動きは値上がり1632に対して値下がり1777とほぼ拮抗、年初来高値更新銘柄109に対して年初来安値更新銘柄17となっており、上昇相場を否定する要素は出ていません。
今日のADA指数は37.1%となり、前日の35.3%から少し上昇しました。上昇トレンド転換銘柄を積極的に買っているのですが、その一方で保有銘柄の中から下降トレンドに転換するものも相当出ており、その結果トータルのADA指数はなかなか上昇しません。本来なら現時点で50%程度にはなっているべきとは思うのですが。
NY市場では1ドル=109円台まで円安が進み、本稿執筆現在日経平均先物も17860円まで上昇しています。「トランプ相場」がいつまで続くかは不明なものの、少なくとも弱気になるべき要素は今のところ見えてきません。
<二極化相場気味の推移へ>
ADA指数が上昇しない理由の1つが、個別銘柄のうちおよそ半数程度はまだ下降トレンドにあるということと思われます。ADA指数は上昇トレンドにある個別銘柄の割合にほぼ比例して動きますので。
今日は銀行株が強い一方、内需系高成長銘柄は相変わらず弱い動き(具体的な銘柄は昨日以前のブログを参照してください)です。また、ジャパンディスプレイ(6740)のような、業績が良くない銘柄も順調に上昇していて、単純に好業績=株価上昇とはなっていないことに注意が必要です。
投資する銘柄いかんでは、運用成果がマイナスになっている人も少なくないかもしれません。この傾向がいつまで続くかは分かりませんが、何となく二極化相場気味に推移しつつある感じもします。高いところを飛び乗って買う必要はありませんが、強い銘柄・業種はある程度入れておいた方がよいと感じます。
(別稿にてその際に参考となるであろう投資手法を書きます。)
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。