「トランプ・ショック」への備えはどうするか?

アメリカ大統領選挙に関する今しがたのニュースでは、トランプ氏の支持率がクリントン氏を1ポイント上回ったということです。
現状、世界の株式市場ではトランプ氏の勝利をほとんど織り込んでいないはずです。そのため、仮にトランプ氏の勝利となった場合、「トランプ・ショック」でマーケットが混乱する可能性が大いにあります。

では、個人投資家として「トランプ・ショック」に対してどのように備えればよいでしょうか。以下の3つが主に考えられます。
1.何もしない(気にしない)
2.買いポジションを減らす(株への投下金額を普段より少なくする)
3.先物・オプションでヘッジする

このうち、1.は何もなければ問題なし、トランプ・ショックが起これば結構大きなダメージを受けると思われます。私は大きな損失をできるだけ避けるというのがモットーなので、この方法は取りません。

2.は、株式に投資する金額を減らせば、もしショックが起きても影響額が小さくなるという理屈です。私は今後の情勢によっては、多少保有株を減らす可能性はあります。

3.は、先物の売り、もしくはプットオプションの買いを行います。ただ、先物の売りの場合は何もショックがなかった場合損失が膨らむ可能性もあるので、私はプットオプションの買いで対応します。

もし先物、オプションの口座があるならば2および3の組み合わせ、口座がないのであれば2により対応することが現実的かと思います。

足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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