<今日の日本株>
週明け10月24日の日本株は小幅上昇し、日経平均株価の終値は先週末比49円83銭高の17234円42銭でした。TOPIXも小幅上昇でしたが、マザーズ指数は小幅下落となりました。
個別銘柄の動きを見ると、値上がり2178に対して値下がりも1225あり、相変わらず全面高にはなっていません。一方、年初来高値更新銘柄が76に対し、年初来安値更新銘柄はわずか1であり、上場基調は問題なく続いています。
今日のADA指数は68.2%となり、先週末の68.1%とほぼ変わらずでした。弱い銘柄を売り、上昇トレンドの銘柄を買った結果として横ばいになっただけです。弱い銘柄とは、例えばGMOペイメントゲートウェイ(3769)のようなものです。底打ちして25日移動平均線を超えたものの、頭打ちとなり再び25日移動平均線を割り込んでいることが日足チャートをみると確認できると思います。
<騰落レシオがついに136.2%にまで上昇>
今日特筆すべきは、25日騰落レシオが136.2%にまで上昇してきたことです。もう少しで140%にまで達します。騰落レシオが140%を超えることは1年に1回程度しかなく、そこから間もなく騰落レシオは天井を付け、ほとんどの場合80%以下まで下がります。
また、騰落レシオと日経平均株価にも興味深い関係があり、それは騰落レシオが先に天井を付け、その後日経平均株価が天井を付けることが多いというものです。
ですから、明日以降、騰落レシオが下がっているのに日経平均株価が上昇するということが続けば、やがて日経平均株価も天井を付ける可能性が高くなります。そもそも騰落レシオが天井をつければ個別銘柄も下がりやすくなり、利益を得にくくなります。
もちろん、騰落レシオが天井をつけて下げに転じても、全ての銘柄が下落するわけではなく強い銘柄は上昇を続けるでしょう。私自身、現時点でADA指数が70%近くあることから分かるようにかなり強気を維持しているわけですが、仮にここから騰落レシオや日経平均株価が一旦の天井を付け、下げに転じることになれば、下降トレンドに転じる銘柄の増加に伴い、ADA指数も低下していくはずです。
騰落レシオが下げる局面となれば、弱い銘柄の方がより下げやすくなると思われます。保有銘柄が下降トレンドに転じたら、私は速やかに売却します。調整が思いのほか深くなる可能性だってあるわけですし、少なくともここからガンガン新規に資金を投入する局面ではないと思います。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。