<今日の日本株>
10月19日の日本株は小幅ながら上昇し、日経平均株価は前日比35円30銭高の16998円91銭で終わり、17000円の大台目前となりました。TOPIXも小幅高、マザーズ指数は1%以上の強い上昇となっています。
値上がり銘柄2246に対して値下がり銘柄1116と、全面高にならないのは最近のお約束ですが、年初来高値更新銘柄が88と高水準をキープしている一方、年初来安値更新銘柄がわずか2銘柄となりました。年初来安値が2というのは、かなり相場が強い状況にあることを表しています。
今日のADA指数は71.0%まで上昇し、前日の62.3%から大きく上昇しました。10月6日の70.3%も上回る水準で、ここまでADA指数が上昇したのは今年3月以来のことです。上昇トレンドにある銘柄を次々買っていったり、逆指値がヒットした買い注文が約定したりして買いをセーブしないと、ここからさらにADA指数が上昇してしまうような感じになっています。それは言い換えれば相場環境が日に日に良くなっているということを意味します。
<株価指数こそ3ヶ月横ばいだが・・・>
確かに、日経平均株価やTOPIXといった株価指数は、7月中旬以来3ヶ月もの間狭い範囲のボックス圏で推移していて、明確なトレンドが発生していません。しかしそれはあくまでも株価指数の話であって、個別銘柄の中には株価が大きく上昇しているものも数多くあります。
確かに、海外初の悪材料で世界同時株安になったり、急速な円高となれば、日本株も急落が免れません。でもそうなったらすぐに保有株を売却して守りに切り替えればよいだけです。それで十分間に合うはずです。株価急落を気にしてせっかくのチャンスを無駄にする方がよっぽどもったいない話です。チャンスが来たらそれに乗ることができるかどうかが、成功する・しないの分かれ目だと思います。
急速な円安という援護射撃がなかなか難しい状況にありますが、せめて為替レートが現水準で横ばっていてくれさえいれば、強い動きの個別銘柄を大事に保有することで利益を伸ばすことができると思います。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。