<今日の日本株>
3連休明けの9月20日の日本株は、上下しながらも結局は横ばいに近い動きとなり、日経平均株価の終値は先週末比27円14銭安の16492円15銭でした。一方のTOPIXは上昇して引けています。マザーズ指数は下落しました。
日経平均株価は朝方こそ16403円22銭まで下げたもののそこから16591円70銭まで上昇、しかし上昇の勢いが続かず16492円15銭で終えたという形です。円高の割には底堅い動きですが、かといって上値を追った買いも続かないという、利益を得ることが難しい典型的な持ち合い相場です。
ただ、今日は私のウォッチ銘柄の中に強い銘柄が多く、日経平均株価の下落の割には堅調な値動きだったのではないかと思います。実際、年初来高値36に対し、年初来安値17となっていて年初来高値が優勢となっています。
今日のADA指数もそのことを踏まえ、20.6%(先週末は10.3%)まで上昇しています。ヘッジ空売りの買い戻しや新規買いが思いのほか進み、大きめの上昇となりました。
<全体的に見れば底打ち機運だが・・・>
今日は個別銘柄に強いものが目立ちました。私のウォッチ銘柄では、エニグモ(3665)が高値追い、アライドアーキテクツ(6081)が年初来高値更新となり、ダブル・スコープ(6619)やシスメックス(6869)も戻り基調が続いています。ペプチドリーム(4587)も25日移動平均線を上回ってきており、底入れの兆しです。
ただ、GMOインターネット(9449)のように戻しきれていない銘柄や、清水建設(1803)のように下値追いとなってしまっている銘柄もあり、全てが底入れというわけでもありません。
あくまでも株価のトレンドを重視し、上昇トレンドにある銘柄のみを保有することが重要です。
<明日の昼間は株価を見ない方がよい?>
いよいよ明日正午前後に日銀金融政策決定会合の結果が発表されます。最近では金融緩和が発表されても株価が上昇しないことも珍しくなく、結局はふたを開けてみるまで分かりません。
そして、発表の前からフライング気味に株価が乱高下することも多く、はっきり言ってそんな中個人投資家が売買しようとすると、株価の大きな変動に翻弄されてしまい、買うべきでないときに買ってしまったり、売るべきでないときに売ってしまう恐れがあります。
ですから、昼間仕事がある方は、結果発表の前後(ちょうど昼休みの時間)に必要以上に株価をのぞかない方がよいでしょう。下手をすると、株価急落に驚いて損切り→急反発で買い直し→再度の株価急落で再び損切り・・・というように散々な目に遭いかねません。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。