<今日の日本株>
8月24日の日本株は、終日底堅い動きとなり、日経平均株価の終値は前日比99円94銭高の16597円30銭でした。TOPIX、マザーズ指数も上昇して引けています。
今日も個別銘柄の動きはまちまちであり、おおむね値上がり6割、値下がり4割という状況です。損失が膨らむような悪い相場では決してないのですが、かといって利益が得られやすいような相場環境にもなっていない、というどっちつかずの相場です。
今日のADA指数は32.7%となり、前日の22.5%から上昇しました。これは、空売り銘柄の多くを買い戻したためです。先日、内需系好業績株を空売りしてロング・ショート戦略を進めると申し上げましたが、空売りした銘柄のいくつかがかなり強い戻りをみせるなど、想定とやや異なる株価の動きになったため、明らかに下降トレンドが続いている銘柄を除いては空売りを買い戻すことにしました。これで基本は上昇トレンド銘柄への買い、それ以外に下降トレンド銘柄への若干の売り、というスタンスに戻しました。
<上値を追う銘柄もあるが・・・>
日本株全体としてはどっちつかずの動きですが、個別銘柄には上値を追っている銘柄もあります。例えばアライドアーキテクツ(6081)、エスクロー・エージェント・ジャパン(6093)、フリークアウト(6094)などです。そして、ハーツユナイテッドグループ(3676)、メディカル・データ・ビジョン(3902)、イー・ガーディアン(6050)などは、上場来高値を超えている状況です。
こうした銘柄を今から慌てて買うのはあまりお勧めしませんが、上場の初期段階からこうした銘柄を保有できているのであれば、明確な上昇トレンドが続いている中で無理に売却する必要はなく、保有を継続してできるだけ利を伸ばす戦略を取るべきと思います。
とはいえ、こうした銘柄はあまり多くなく、日本株全体としてはいつ明確な上昇トレンドに入るかも良く分からない状況です。チャンスに備えてキャッシュポジションを多めにしておくのがよいと思います。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。