今日の日本株(2016年8月9日)

<今日の日本株>
8月9日の日本株は、朝方からじり高の展開となり、日経平均株価は前日比114円40銭高の16764円97銭で引けました。TOPIXも上昇し、今日はマザーズ指数も上昇しています。
とはいえ、決して全面高とはなっておらず、値上がり3分の2、値下がり3分の1という状況です。
今日のADA指数は31.3%となり、前日の24.5%からさらに上昇しました。好決算で上昇トレンドに転じた銘柄の新規買いや、すでに上昇トレンドにある銘柄の買い増しなどを実行しました。

<やはりターニングポイントは7月8日だったか>
二極化相場の巻き戻しが続いていることは連日お伝えしている通りですが、改めて各個別銘柄の株価チャートをみていると、ある特徴に気づきました。それは、7月8日前後に安値をつけ、その後1か月の間上昇が続いている銘柄がかなり多いということ、そして二極化相場で上昇を続けていた好業績・成長株にはそうした動きの銘柄は皆無だということです。
私は先日から、二極化相場が7月8日をもって終焉している可能性について述べてきましたが、今足元で株価が上昇している銘柄の大部分は、7月8日前後に安値を付けているのです。ジェイテクト(6473)、東京製鐵(5423)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)・・・
私は、このように7月8日前後に安値を付けた後上昇に転じている銘柄の押し目買い、直近高値超えなど新規買いをここ数日強化しています。決算発表前の銘柄は、決算発表により急落する恐れがあるためできるだけ避けていますが、すでに決算発表が終わっている銘柄については上昇トレンドが続く限り強気を継続するつもりです。
もし日経平均株価が直近高値の16938円96銭を明確に超えることになれば、さらに強気のポジションを構築することになるでしょう。その時の主力銘柄は、二極化相場で活躍した好業績・成長株ではなく、7月8日前後に安値を付けた銘柄になる可能性が高いと思っています。

足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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