<今日の日本株>
7月14日(木)の日本株は強い動きが続き、日経平均株価は前日比154円46銭高の16385円89銭と続伸しました。TOPIXも上昇しましたが、マザーズ指数は下落しました。東証1部銘柄の年初来高値銘柄は52、対して年初来安値銘柄は4と、強気相場は続いています。
今日のADA指数は55.1%となり、前日の51.9%からやや上昇しました。ADA指数自体にはあまり大きな変動はありませんが、空売り銘柄の買戻し、買ったもののすぐに失速してしまった銘柄の損切り、直近で上昇トレンドに転じた銘柄の新規買いなど、色々動いてはいます。
上昇トレンドに転じたと思って買ったら、翌日にはすでにダレてしまって損切りの憂き目にあう銘柄もかなり多く、利益は伸びません。でも、今はとりあえず種まきを行い、株価が伸びた銘柄は残し、株価が失速した銘柄は損切りすることで、今後さらに伸びる可能性が高い銘柄をポートフォリオとして構築する作業を行う段階と思っています。ここからさらに順調に株価が上昇すれば、利益は膨らんでいくとみています。思惑通りいけばよいのですが。
<適正な買いポジションの比率はどのくらいか?>
今週に入ってからの動きをみると、日経平均株価は強いがマザーズ指数は弱いという動きです。また、個別銘柄では今までの二極化相場で強かった銘柄は弱く、逆に今まで弱かった銘柄が強い動きとなっています。
私は相変わらずどちらに転んでもよいように、二極化相場で強かった銘柄と、直近で上昇トレンドに転じてきた銘柄の両方を保有するようにしています。
ただ、今日のADA指数55.1%というのはちょっと持ちすぎかなと私自身でも感じていて、個々人のリスク許容度にもよりますが、現時点での投資金額の適正水準は、投資可能金額のうち30%前後だろうと思います。
<「ミニ直近高値超え」を狙った新規買いのタイミング>
あとは、どのタイミングで新規買いをするかですが、基本は25日移動平均線からのプラスかい離10%以内で、できるだけかい離が小さいタイミングというのが1つの考え方です。そして銘柄によっては買いタイミングを設定しやすくなっているものもあります。それは、25日移動平均線は明確に超えているものの、そこから25日移動平均線の上方に留まったまま少し調整しているという局面です。例えば、野村ホールディングス(8604)は、昨日13日に25日移動平均線を超え、408.5円の高値をつけました。しかし今日は反落し、終値は398.6円でした。現時点での25日移動平均線は387.6円です。
この場合、昨日の高値408.5円を超えた408.6円となったら成行買いとする逆指値の買い注文を入れておけば、買った後408.5円を超えられず値下がりしてしまうリスクも防げますし、408.6円という水準は25日移動平均線から5.4%上方です。もしそこから株価が下落して25日移動平均線を割り込んでしまっても、損切り実行による損失率は10%以内に抑えることができます。今週中につけた高値の水準が、25日移動平均線を超え、かつ25日移動平均線からあまり大きくかい離しない(概ね10%以内)であれば、その高値を超えた局面はある程度積極的に買い向かってよいのではないかと個人的には思います。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。