ご質問の回答(4)

(ご質問4)
ニトリなんか怖くて一枚も買えない資金で日本株経験1年強の人間です。 ブログも楽天の連載・セミナーも欠かさず拝見しています。 4/14のブログで、鉄鋼株復活か?と打診されていますよね。 大きな潮目の変化にいち早く気づくことはとても大事かと思います。 そこでいくつか質問があります。 ・ウォッチする銘柄の業種選びの重みはどのように決めていますか? ・ウォッチ銘柄を入れる・外す際はなにを基準とされていますか? 以上、何かのついでにチラリとでもお伺いできれば幸いです。 業種の本を読んで勉強すると、早速その方面が欲しくなってしまうのは困りものです…

(回答4)
鉄鋼株は結局復活しませんでした。ただ、日々の株価チャートをチェックすることで、「変化の兆候」を感じ取り、時には打診買いをすることも重要と思っております。ダメならさっさと損切りすれば良いだけですから。
ご質問2-1と多少回答が被りますので、回答2-1も合わせてご覧ください。

ウォッチする銘柄の業種選びの重みづけは特に意識していません。私は以前は東証1部の中低位大型株を好んで売買していましたが、最近では新興市場の中小型・好業績株にシフトしていますので、結果的に様々な業種をウォッチできているということになります。
強いて挙げるならば、「より高い利益を望めそうな銘柄を選ぶ」ということです。そのため、株価の大きな上昇が望みにくいディフェンシブ系の業種(食品、医薬品、鉄道、電力・ガス)などはあまり入っていません。また、これはたまたまですが化学系も少ないです。
最近は業種で買われるというよりは、個別銘柄ごとの業績や成長性が重視されて株価が形成されている感がありますので、「業種」というくくりは意識していません。ただし、業種で買われる相場が今後来る可能性も十分にありますので、日々の株価チャートのチェックだけは各業種できるだけまんべんなく行っておこうというスタンスです。

ウォッチ銘柄を新たに入れるのは、最近では勉強会で他の投資家から聞いた銘柄や、新たなテーマ株(今年であればフィンテック、遠隔医療、人工知能、ブロックチェーンなど)に関連した銘柄などです。
ウォッチ銘柄を外すのは、増収増益が続いている銘柄として組み入れたものが増収増益にならなくなった場合です。また、流動性リスクはかなり気にしますので売買高が少ない銘柄も外します。あとはテーマ株が旬を過ぎたような場合は、代表的な銘柄を除いて外します(例えば2013年初めはバイオ関連株は50銘柄ほどウォッチしていましたが、今は10銘柄ほどに減らしています)。

足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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