今日の日本株(2016年6月30日)

<今日の日本株>
月末である6月30日の日本株は引けにかけて伸び悩み、日経平均株価は9円09銭高の15575円92銭で引けました。一時は200円以上上昇していましたがその勢いは続きませんでした。TOPIXはマイナス引け、マザーズ指数は伸び悩みこそしたものの2%以上の上昇となりました。
日経平均株価は引け味の悪い形になりましたが、個別銘柄でみるとそれほど気になる感じではありません。東証1部銘柄の年初来高値49に対し年初来安値は8しかありませんから、引き続き戻り局面にあることには変わりません。
今日のADA指数は19.3%と、前日の9.7%から大幅に上昇しました。まだまだ下降トレンドの銘柄が多いですが、私自身は上昇トレンドに転じた銘柄は積極的に拾うようにしていますので、ADA指数もここまで上昇してきました。昨日に引き続き、新規買い、ヘッジ空売りの買い戻しおよび純粋な空売りの買い戻しを進めた結果の上昇です。

<逆張り買いは高確率で成功する、しかし・・・>
私は以前から、下降トレンドにある銘柄を逆張りで買い向かうことはよほどのことがない限りしません。したがって、今回の急落でも、安値を買い向かうことはしませんでした。しかし、今のところは、例えば急落後の月曜日に買い向かっていれば、かなり安い株価で買うことができたことになります。
実は、株価が大きく下落したとき、逆張りで買うのは8割以上の確率で成功します。なぜなら、過去の経験則上、8割方このあたりで下げ止まるということはテクニカル分析等により分かるからです。
でも、8割以上成功したとしても、残りの1~2割で大きな損失を被ってしまうのが逆張りの怖いところです。もしリーマンショック級の下落になれば、個別銘柄の株価はさらにここから半値以下になるのです。したがって、逆張りの買いをするときは、必ず損切り価格を決定して、損切りをしっかりと実行しないと大変なことになります。
私はどちらかというと守り優先で、いかに大きな損失を出さないかを重要視しています。そうしますと、残り1~2割を絶対に避けるという判断になります。はっきり申し上げて、株価が急落する中を無理に逆張りで買い進まなくても、上昇トレンド転換を待って買えば十分安値圏で買うことができます。

足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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