<今日の日本株>
6月29日の日本株は大幅に続伸し、日経平均株価は前日比243円69銭高の15566円83銭で引けました。TOPIX、マザーズ指数も大幅上昇となり、個別銘柄をみても概ね全面高の展開で、戻り局面が続いています。
今日のADA指数は9.7%となり、前日の2.1%から上昇しました。相場全体の上昇に伴い、空売りの買い戻しや、上昇トレンド転換銘柄の新規買いおよびヘッジ空売りの買い戻しを進めました。
今日の東証1部年初来高値48に対し、年初来安値17となり、年初来高値が多い状態に戻りました。年初来高値が年初来安値を上回る状態が続く限り、堅調な相場が続いていると判断できます。とはいえ、全面高の相場が今後も続くとはなかなか考えにくく、結局は二極化相場に戻ると思われます。となれば、今日年初来高値をつけた銘柄は、強い銘柄の筆頭格として注目すべきです。
<いちはやく年初来高値を更新した銘柄に要注目>
例えば、私が日々ウォッチしている銘柄のうち年初来高値を更新したのは次のようなものです。多くは、増収増益が続いている銘柄です。
・大成建設(1801)
・寿スピリッツ(2222)
・エムスリー(2413)
・ワールドホールディングス(2429)
・エニグモ(3665)
・ステラ ケミファ(4109)
・クレスコ(4674)
・アルビス(7475)
・アインホールディングス(9627)
こうした銘柄を、25日移動平均線を超えて間もないタイミングで買って、上昇トレンドが続く限り保有するということを私は実践しています。
注意したいのは、たとえ年初来高値を更新しているとはいえ、そこが絶好の買いタイミングではないことも少なくないという点です。25日移動平均線から大きくかい離しているタイミングで買うと、損切りとなってしまった際に損失が大きくなってしまいます。年初来高値更新は重要な買いタイミングではありますが、25日移動平均線とのかい離が10%を超えているような場合は、押し目を待って買った方がリスク軽減の面からはよいと思います。それよりも、急落後の戻り局面でいち早く25日移動平均線を超えてきた銘柄はそこから上値を伸ばすケースが多いですから、年初来高値更新を待たず、25日移動平均線超えで買う方がうまくいくのではないかと思います。
今は暴落後の戻り相場ですから、全面高に近い形になっていますが、そのうち相場全体は頭打ちになり、強い銘柄のみが上昇する相場に戻ると思っています。まだまだ下降トレンドの銘柄の方が圧倒的に多いですが、そうした銘柄が例え大きく戻っても、上昇トレンドに転じるまでは手を出さないつもりです。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。