<6月10日の日本株>
週末かつメジャーSQだった6月10日の日本株は、SQの波乱はなかったものの弱い動きが続き、日経平均株価の終値は前日比67銭05銭安の16601円36銭と続落でした。一方、マザーズ指数は小幅高で終えています。
ただし、週末のシカゴ日経先物が16310円まで下がっていますから、週明けは軟調なスタートとなりそうです。
値上がり銘柄約4割に対して値下がり銘柄が約6割、新高値銘柄70に対して新安値銘柄75と、言わずもがなの二極化相場継続です。
ADA指数は45.4%となり、前日の50.4%から低下しました。新規空売りや、下降トレンドに転換した保有株の売却などによるものです。
上昇トレンド銘柄の買い持ちと下降トレンドの売り持ちを組み合わせたロング・ショート戦略は今のところおおむねうまくいっています。仮にここから相場が大幅な調整局面になった場合は買い持ちを売却し、売り持ちをそのまま残すことで、含み益の乗った売り持ちを保有したまま下げ相場を迎えることができます。これは精神衛生上非常に有意義なことです。
<FOMC、日銀金融政策決定会合・・・重要イベント目白押し>
今週は14日~15日にFOMC、15~16日に日銀金融政策決定会合が開催されます。さらには来週23日にはイギリスのEC離脱をめぐる国民投票が行われます。
とりあえず、FOMCで利上げがあるのかどうか、そして日銀金融政策決定会合で追加金融緩和が発表されるのかがポイントです。私なりに予想はしていますが、ここでのコメントは差し控えます。予想をここで公開することで、ブログをご覧の皆さんの投資行動に変にバイアスがかかってしまってはいけないからです。
そもそも、私自身、予想は当たらないものと思っていますので、ポジションを膨らませすぎないこと、強い銘柄を買って弱い銘柄を売るロング・ショート戦略を実行することで、どちらに転んでも大けがのないように準備しています。
私の今までの経験上、重要イベントを前にした場合、ポジションを大きくしすぎないことさえ気を付けておけば、あとはいつも通りの投資行動(私であれば上昇トレンドの銘柄のみ保有、下降トレンドの銘柄は時に空売り)をしていれば大きなダメージを受けずに乗り切れるはずです。変に予想をしてどちらかにポジションを傾けた結果逆の目が出るよりよっぽどよいと思います。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。