<今日の日本株>
5月19日の日本株は朝方高かったものの伸び悩み、日経平均株価の終値は16646円66銭と1円97銭高にとどまりました。マザーズ指数は本日は多少上昇となっていて、昨日の急落銘柄も下げ止まりの様相です。
今日のADA指数は43.5%と、昨日の43.8%からほぼ横ばいでした。今日も、動きの悪い銘柄から動きの良い銘柄に乗り換える行動をとりました。
日経平均株価は16850円近辺で何度も跳ね返されていて、今は上値を追いかけて買う投資家がいないことを示しています。こんなときは、動きのよい個別銘柄についていくしかないと思います。マザーズ指数が調整する間、例えば建設株の一角が強い動きだったり、ジェイエイシーリクルートメント(2124)など東証1部銘柄の中での中小型株が高値を更新するなど、多少物色が変化してきた感もあります。
この流れがさらに広がるのか、それとも再び新興市場銘柄に資金が戻るのか、今は分かりません。ですから、気になっている銘柄が明確な上昇トレンドになるなど強い動きに転じたら買ってみる、という感じで試行錯誤していくのが1つの戦略と思います。少なくとも、株価が全く上昇していない銘柄を買って上昇するのをじっと待つ相場ではありません。今は二極化相場ですから、上がらないものはいつまでたっても上がらないと思います。
<2つのイレギュラー買いを実行>
本ブログでも拙著でも繰り返し述べているとおり、私は上昇トレンドにある銘柄のみを新規買いおよび保有する、トレンドフォロー型の戦略をとっています。しかしながら、たまにはその原則から外れたイレギュラーな買いをしてみたくなることもあり、実際に実行しています。
1つは、好調な業績見通しを好感して株価が急上昇した後の調整局面を経て、少し反発した銘柄を新規買いしました。25日移動平均線からのかい離率は20%以上に達していて、普段なら新規買いしませんが、私自身が以前から注目している銘柄であるという点、25日移動平均線からのかい離が縮小するまで下がらない可能性が高いと感じた点、そして直近安値割れで損切りとすれば損失率は小さく済む点を考慮して新規買いしました。
もう1つは、直近で急落したマザーズ銘柄の新規買いです。25日移動平均線からのマイナスかい離が大きくなっているため、仮に25日移動平均線回復を待ってから新規買いすると現時点よりかなり高く買うことになってしまう点、マザーズ銘柄はそろそろ下げ止まってよいのではないかと感じた点、直近安値割れで損切りとすれば損失率が5%前後で収まりそうな点を考慮した上での下降トレンド中の新規買いです。
いずれのケースも、損切りとなった場合の損失率が許容範囲内に収まるであろうという確信を持っての買いです。いかなる場合でも、損失が大きくなってしまうようなタイミングでの買いは控えるように心掛けています。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。