今日の日本株(2016年5月10日)

<今日の日本株>
5月10日の日本株は、円安進行もあって日経平均株価が前日比349円16銭高の16565円19銭で引けました。日経平均株価は、わずかですが25日移動平均線を上回っています。一方、マザーズ指数は下落と、日経平均株価が大きく上昇する日はマザーズ指数は弱いという流れはいまだ健在です。マザーズ指数に連動する私の保有株の損益も、当然のことながら本日はあまり増加しませんでした。
今日のADA指数は49.9%まで上昇、昨日の37.5%より大幅に上昇しました。東証1部銘柄については現物の買い持ちにヘッジ売りを付けているものが多いのですが、それらの銘柄が上昇トレンドに転換してきたため、ヘッジ売りを外しています。その結果のADA指数上昇です。

<底打ち→上昇の気配へ>
ここ数日のADA指数の上昇は、新興市場銘柄の増加というよりも、むしろ東証1部銘柄の増加によるものです。つまり、下降トレンドが大部分だった東証1部銘柄の中から、上昇トレンドに転じるものが日々増加しているということです。
3月決算のシーズン真っ只中ですが、実は日本株の安値は、3月決算企業が決算発表を行う時期につけることが多いのです。実際、年初からの急落の安値をつけたのは、3月決算企業が第3四半期決算を行っている真っ只中の2月12日でした。
決算の結果、業績の落ち込みが懸念される銘柄は別として、好業績が確認された銘柄が上昇トレンドに転じたならば、そこは乗っていく場面だと感じます。もし、ここから円安が進めば、上昇の中心は新興市場銘柄から東証1部銘柄に移っていくことも考えられます。私の場合はここ数日のADA指数上昇の大部分が東証1部銘柄の買いであり、これにより新興市場銘柄と東証1部銘柄とをバランスよく保有する形になりました。ここからは、新興市場銘柄がきても、東証1部銘柄がきても対応できるように両者を保有するのが良いのではないかと思います。

足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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