<今日の日本株>
4月7日の日本株は久々に反発し、日経平均株価は前日比34円48銭高の15749円84銭で引けました。TOPIXも反発、マザーズ指数は大幅高と、指数はいずれも上昇しました。ただし、個別銘柄をみると値上がり銘柄数と値下がり銘柄数にそれほど差はなく、全面高とは程遠い内容でした。
本日のADA指数は△10.1%と、前日の△15.9%からは少しマイナス幅が縮小しました。25日移動平均線を割り込んでいたため買いを外したりツナギ売りをしていた銘柄のいくつかが25日移動平均線を再度超えてきたことで、買い直しやツナギ売り買戻しを行ったのが主な要因です。その他、空売り銘柄のうち、動きの強い一部銘柄についても買戻しを行いました。
<円高の流れは収まらず>
ドルー円相場は1ドル=108円台スレスレまで円高が進行しています。それに伴い、日経平均先物も値を下げています。
株式投資では「さすがに」とか「そろそろ」という思考は絶対に禁物であり、そうした思考をもとに中途半端なタイミングで売買を繰り返していると、想定外の大きな下げに巻き込まれた場合致命傷を負うことになります。
今日の相場は久しぶりに反発したものの、下降トレンドが続く中、数日程度の戻りというものはしょっちゅう起こるものです。底打ちをしていない場合は、戻りがあっても25日移動平均線に達することなく再度下落していきます。その意味で、25日移動平均線は株価が底打ちを果たしたかを予測するための重要な役割を持っているのです。
結局、円高がどこまで進むか分からないし、円高が収まらければ株価も下げ止まらないわけですから、「もうそろそろ下げ止まるだろう」などという根拠のない推測はやめましょう。私は、投資対象の銘柄を日々ウォッチし、25日移動平均線を超えたら新規買いするだけです。底値を狙って買いにいかなくて済むわけですから、かなり楽な方法だと思いますがいかがでしょうか。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。