<今日の日本株>
3月23日の日本株は、朝方は高かったものの次第安の展開となり、日経平均株価は前日比47円57銭安の17000円98銭で引けました。個別銘柄を見ても、値上がり銘柄と値下がり銘柄がほぼ同じであり、高安まちまちというところです。
今日のADA指数は57.2%(前日は53.1%)に上昇しました。先週末に一気に減らしたものの、その後も上昇トレンドの銘柄は増えており、優先順位の高いものを買い仕込んだ結果、ADA指数の上昇につながりました。できれば50%程度に抑えたいのですが、現時点でも、上昇トレンド銘柄のうち、買わずに我慢しているものが相当数ある状況です。
<どの銘柄を買えばよいか迷ってしまうのは相場環境が良い証拠>
私は日々400銘柄ほどの株価チャートをみていますが、仮にその銘柄の全部が上昇トレンドになったとしても、全てを買うことはできません。
ですから、2月12日の底値以降は、いち早く25日移動平均線を超えて上昇トレンドに転じたものから順次買い仕込みを行いました。はじめのうちは、買える銘柄自体が非常に少ないので、日々のウォッチ銘柄を観察し、上昇トレンドに転換した可能性が高い銘柄を単に買えば済みます。しかし、全体相場が上昇に転じると、個別銘柄も次々と上昇トレンドに転じてきます。こうなると、ウォッチ銘柄全てを買うことができないため、どの銘柄を買うかどうか、非常に迷うことになってしまいます。
しかし、裏を返せば、多くの個別銘柄が上昇トレンドにあるということは、まぎれもなく日本株全体も上昇トレンドにあることを意味します。
上昇トレンドが続かなければ株を買っても利益を得られませんから、足元の日本株はだいぶ良い状態にあるといえます。日経平均株価こそぐずぐずした動きになってしまっていますが、個別銘柄であれば上値追いをして順調に株価が上昇しているものも数多くあります。
<退屈なのが上昇相場の特徴>
はっきり言って、上昇相場は結構退屈です。特に、おおむね買い仕込んだ後は、それを単純に保有し続けるだけしかすることがないからです。私が書く内容もいまいち変わり映えしなくて申し訳ございませんが、それは相場環境が良いことの表れなのだと前向きにとらえてください。願わくば、日経平均株価も直近高値を明確に上抜いて、上値を追ってもらいたいものです。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。