今日の日本株(2016年2月26日)と来週の投資戦略

<今日の日本株>
2月26日の日本株は、朝方は高かったものの次第に弱り、日経平均株価は16188円41銭と、前日比48円07銭で終わりました。 個別銘柄を見ても、朝の高値からずるずると値を下げたものが目立ち、日経平均株価が上昇した割には後味の良くない引け方となりました。
今日のADA指数は32.9%と、前日の32.5%からほぼ横ばいでした。買った銘柄も売った銘柄もそれなりにあり、銘柄の入れ替えが少し進んだといった感じです。明確な上昇トレンドにある強い銘柄を保有するという方針に変わりはありません。

<来週は25日移動平均線の攻防に>
今日の日経平均株価の高値は16472円50銭で、25日移動平均線までもう少しという水準に達しました。先日来、まずは16350円どころを終値で超えることが本格的反発の最低条件と申し上げてきましたが、今日は朝方これをあっさり超えたものの、終値では維持できませんでした。
となると、今後は今日の高値16472円50銭を終値で明確に超えるかどうかがポイントとなりますが、その場合同時に25日移動平均線も超えることになるでしょう。したがって、来週は日経平均株価が25日移動平均線で跳ね返されてしまうか、それとも明確に25日移動平均線を超えて上昇トレンドに転換するかに注目が集まります。巷ではG20の結果に注目が集まっていますが、その結果にかかわらず、重要イベント通過のアク抜けで来週の株価が上昇することを期待しています。

<日経平均株価次第でもう少しの強気も可能か>
日経平均株価は狭いレンジ内で横ばいの動きが続いていますが、個別銘柄をみると、強い銘柄が次々と出現しています。25日移動平均線近辺まで戻ってきた銘柄も急増中です。
現時点でADA指数は30%強ですから、おおむね投資可能資金の30%を投入していることになります。これが、日経平均株価が明確に25日移動平均線を超えてきた場合は、50%程度に引き上げてもよいと思います。もちろんその後相場が急速に変調を来たした場合は速やかに損切りを実行するのが前提です。
また、投資比率を引き上げる場合、現在投資していない銘柄を新たに買う方法と、すでに投資している銘柄を買い増す方法がありますが、私はおそらく両方を行うと思います。やはり、出遅れ銘柄よりも先駆銘柄の方が株価が大きく伸びる傾向にありますので、すでに保有している上昇トレンド継続銘柄につき、押し目が生じて安く買えるようなことがあれば、追加買いを考えたいところです。
まともな上昇相場が2~3カ月程度続けばよいな、と思っています。

足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

関連記事