<今日の日本株>
1月27日の日本株は、日経平均株価が前日比455円02銭高の17163円92銭と大幅に反発、ほぼ全面高の相場となりました。
本日のADA指数は24.6%となり、前日の16.2%から大きく増加しています。上昇トレンドに転じた銘柄がだいぶ増えてきたことによるものです。それでも、下降トレンドのままの銘柄の方が圧倒的多数ですし、日経平均株価も25日移動平均線までまだ距離がありますので、下落相場のリバウンド局面であることには変わりません
<リバウンド局面では強い銘柄から真っ先に立ち上がる>
とはいえ、銘柄により強いものと弱いものがありますから、日経平均株価が上昇トレンドに転換するのを待って個別銘柄を買い始めるのでは遅すぎます。
現に、本日もITメディア(2148)が大幅高で高値を更新するなど、強い銘柄は相場全般が落ち着くとすかさず強い動きになっています。こうした銘柄を、指数が上昇トレンド転換するのを待ってから買うのは遅すぎることになります。
もちろん、指数が上昇トレンドに転じない間から強気をしすぎるのは問題ですが、上昇トレンドにある個別銘柄は積極的に拾ってみてよいのではないでしょうか。もちろん、移動平均線からのプラスかい離が大きくなった場合は新規買いを極力避けるべきなのは言うまでもありません。
<下げすぎ銘柄のリバウンドは「自信のある人」が狙うもの>
ここまで急速に株価が戻すと、直近で下げすぎた銘柄のリバウンドも大きくなります。銘柄によっては、底値から30%以上戻したものもあります。
しかし、30%戻したのはあくまでも「底値から」であって、底値で買えることはまず考えられません。
ざっくり言って、ベストタイミングで買えた場合でも底値から5%アップの水準、そこから前後1日ずれただけで底値から15%は高い水準で買わざるを得なくなるという感覚です。前に2日ずれていたら、底打ちする前に損切りの憂き目に合うでしょうし、後ろに2日ずれたらもうリバウンド狙いの買いをするには遅すぎるという感じです。
それならば、上昇トレンドを維持している銘柄や上昇トレンドに転じた銘柄を買って、25日移動平均線割れで損切り、とした方がはるかにタイミングを取りやすいと思います。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。