今日の日本株(2016年1月18日)

<今日の日本株>
1月18日の日本株は日経平均株価が先週末比191円54銭安の16955円57銭と続落しました。一時16665円05銭まで下落し、チャイナ・ショックにより急落した昨年9月の安値16901円49銭を割り込む場面もありました。
今日のADA指数は△5.4%で、先週末の△4.9%とほぼ同じでした。25日移動平均線を割り込んだ保有株を売却しましたが、すでに保有株自体少ないので、指数の変動も小さいものでした。

<いつ底打ちしてもおかしくないが底打ち感の感じられない相場>
今日の新安値銘柄は459銘柄となり、今回の下落において最多となりました。そして25日騰落レシオは58.9で、12日の57.8、15日の59.7に続き、60%割れとなって3日目となりました。さらに今日は直近で株価の強い銘柄を中心に朝方の安値から切り返して陽線引けとなる銘柄が目立ちました。日経平均株価の25日移動平均線からのマイナスかい離率も10%近くに達しています。
このように、テクニカル面からみれば、いつ底打ちしてもおかしくないのですが、結局今日も底打ち感が感じられないまま終わってしまいました。

<無理のない範囲なら少しだけ買ってみるのもあり>
このように、いつ底打ちしてもおかしくないがいつになるか分からない相場ですから、「いつが底打ちか」を予測するのではなく、株価の流れに従って自然体で動くのが一番だと思います。私なら、個別銘柄の25日移動平均線超えまではなるべくじたばたしないようにじっとします。
もし、どうしても欲しい銘柄があって、それが安値から少し反発した局面では、直近安値割れを損切り価格に設定して買い向かうのも1つの戦略ですし、25日移動平均線の代わりに5日移動平均線を用いて株価トレンド分析を実行する戦略もあります。つまり、5日移動平均線を超えたら買い、割り込んだら売りとするものです。
また、先物取引や日経平均株価のETFであれば、例えば今日買って、500円下がるごとに買い増すという方法もあります。ポイントは、ここから日経平均株価が5000円下がっても耐えられるように、1回の買いを少量にとどめること、反発時は買わずに500円下がるごとにのみ買う、といったところです。
私もここから急反発したときに全然利益が出ないのも面白くないので、お遊び程度でほんの少しだけ好業績銘柄の買い(直近安値割れで損切りの逆指値注文発注済)と先物買いを行いました。

<下降トレンド中の反発を無理に取りにいかない>
弱い相場では、底値から反発しても、25日移動平均線すら超えることができずに反落する銘柄が多数出現します。25日移動平均線超えで新規買いするようにすれば、そのような「弱い銘柄」を排除することができます。底値狙いなら反発してすぐに、上昇トレンド転換後を狙うなら25日移動平均線超えの直後というように、自分で定めたルール通りのタイミングで新規買いすべきです。底値から15%上昇したが25日移動平均線は超えていない、というような中途半端なタイミングで買うことはできるだけ避けるようにしましょう。

足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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