足立武志プロフィール

私は子供のころから数字を見るのが大好きでした。小学生のころは、新聞の株価欄をよく眺めていました。

三光汽船という会社の株価が大阪では2円、東京では1円となっているのをみて、「この株を東京で買って大阪で売れば儲かるなあ」などと考えていたのを今でも覚えています。

こんな私ですから、株式投資も早いうちからはじめました。

きっかけは、社会人になったときの上司が株好きだったこと。私もすぐに証券会社に行き、口座を開設、会社四季報やチャートブックを買い、「どの株が上がるかなあ」とワクワクしながら銘柄選びをしていました。

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株式投資を始めた当初

最初は30万円の投資資金で3つの銘柄を買いました。すると、そのうちの1つの銘柄が、買った翌日にいきなりストップ高に。

「株式投資って、こんなに簡単に利益になるのか!」とまさにビギナーズラックを経験しました。

もちろん、ろくに株式投資を学ばずに始めたので、その後の成績はあまり奮いませんでした。でも、損切りだけは最初から抵抗なくできていたので、大損をしたり、多額の含み損を抱えた塩漬け株を持ち続ける、ということはありませんでした。

さすがにこのまま自己流を続けても大きな利益は得られないと思ったので、しっかりと勉強をすることにしました。本を買って勉強したり、当時はインターネットが普及し始めたばかりだったのですが、株式投資のやり方を丁寧に書いてくれていたサイトを毎日見たりするうちに、段々と自分なりの投資手法が確立されていきました。

これによって、以前は利益が出たらすぐに売ってしまっていたのが、利益を伸ばせるようになるようになったのです。

その結果、2002年ごろからは大きな利益を得られるようになり、小泉政権下の2005年前後の大相場では、かなりの額の利益を手に入れることができました。

リーマンショックで4000万円を失う

その頃は、ある有料の投資情報サイトを参考にして株式投資をしていました。そんな中、2008年の秋になり突然株価が急落し始めました。あの「リーマン・ショック」です。

いつもだったら、株価が下がり始めたらすぐに売ってしまうのですが、その時は投資情報サイトに書かれていた「過去10年の株価をみるとそろそろ下げ止まる水準だ。逆に買い向かってもよいのではないか?」という言葉を信じてしまいました。

その結果、過去10年間では下げ止まった株価水準では全く下げ止まらず、100年に1度というレベルの大暴落をまともにくらってしまったのです。

このときは、現物だけでなく信用取引もしていましたので、毎日のように急落する株価をみて、「このままでは自分のお金がゼロになるかも知れない」とただただ恐怖を感じていました。

一向に株価が下げ止まらないので、最後は投げ売りをして損失を確定させました。2008年10月の1ヶ月だけで、4000万円を失うことになりました。でも、もし投げ売りせずに我慢をしていたら、全財産を失っていたことになりましたので、最悪の状況は回避できました。

最も下げがきつかったときは、1日で1000万円が吹き飛びました。この日は昼食を食べにお店に入ったものの、全然食事がのどを通らなかったことを良く覚えています。

そして4000万円の損失が確定した後は、半年くらい株式投資をする気が起きませんでした。

大失敗から学んだこと

リーマン・ショックの大失敗から学んだこと。それは「どんなことがあっても自分の決めたルールを絶対に守る」ということです。

リーマン・ショックのときにいつも通りルールを守っていたら、実はほとんど損失は受けませんでした。ルール通りに動いていれば、難なくリーマン・ショックを切り抜けることができていたのです。

そのルールとは、とにかく株価のトレンドに逆らわずに、トレンドの通りに動くということ。

持っている株が下降トレンドになったら、いくら割安に見えようがとにかく売る。これにより、大きな損失を防ぐことができるのです。

その一方、持っている株が上昇トレンドである限りはいくら割高に感じようが持ち続けることで、利益を最大限伸ばすこともできます。

利益はできるだけ伸ばしたい、でも損失はできるだけ小さくしたい・・・。

こんな私の願いを満たしてくれるのが、株価のトレンドに従って動く「順張り」だったのです。

2020年2月~3月、コロナ・ショックの株価急落が世界中のマーケットを襲いました。日本株も短期間で恐ろしいほどの下落となりましたが、私は無傷でこの急落を乗り切ることができました。

そして2020年4月以降の株価反発局面では、大きな利益を得ることができたのです。

やはり「順張り」でルールに従って売買することを守るだけで、どんなにマーケットが大荒れになっても切り抜けることができるし、株価上昇をしっかり利益につなげられるのだと改めて認識しました。

今では、リーマン・ショックの大失敗を経験して良かったと思っています。確かに4000万円を1ヶ月で失うのは痛いですし、精神的にも参りましたが、この失敗により「どんなことがあってもルールを守ること」がどれほど重要かを身を持って知ることができたからです。

そういう意味では、4000万円の授業料を払って、それ以上の価値を手に入れることができたと前向きにとらえるようにしています。

20年以上の株式投資経験から伝えたいこと

私は株式投資を始めてから20年以上になります。その間、たくさんの個人投資家の方とお会いして、話をしてきました。

すると、ほとんどの方が株式投資で成功できていない、お金を増やすために株式投資をしているのに逆に減らしてしまっている、という事実を目の当たりにしたのです。

株式投資の素晴らしいところは、性別・年齢・職業一切関係なく、誰もがチャンスを与えられている点です。

「億り人」という言葉がありますが、株式投資で1億円を築くことは決して不可能ではないですし、私の周りには億り人がたくさんいます。

株式投資は、正しいやり方さえ身に付ければ、しっかりと成果がついてきます。それは私が20年以上の株式投資の経験や数々の失敗を得て、確信していることです。

だけどもほとんどの個人投資家は正しいやり方を知らないまま株式投資を行い、失敗して資産を減らしてしまっています。

私はこんな状況を何とかしたい、1人でも多くの個人投資家の方に正しいやり方を身に付けてもらい、成果を出して株式投資を楽しんでもらいたい、そしてお金で苦労しないイキイキとした人生を手に入れてもらいたい・・・、こんな気持ちで株式投資の情報発信をしています。

個人投資家に正しく有益な知識・情報を届けたい

私は今でも現役バリバリの個人投資家ですし、株式投資の本を書いたり、セミナー講師をしたり、楽天証券でコラムを連載したりと、株式投資に関連したお仕事もたくさんさせてもらっています。

実際、私のセミナーや株式投資塾を受講されている方の多くから、「自分は今まで、足立さんが教えてくれたことと全く逆のことをしていました。」という感想をいただきます。

私の話を聞いていただくことがなければ、もしかしたら一生正しいやり方を知らずに株式投資で失敗し続けてしまったかもしれない。そう思うと、もっともっと、個人投資家の皆さんにとって正しく有益な知識・情報をお届けしていくことが、私に求められている使命であると感じるようになりました。

私は株式投資によって人生が大きくプラスになりました。だから株式投資というツールを使って皆さんに恩返しがしたいと思っています。

ご縁があって私のことを知っていただいた方、株式投資で成功したいと強く思っていらっしゃる方を株式投資の力で幸せにしたい、そして皆さんが株式投資で成功して得た利益が社会に還元され、誰もがお金に困らない幸せな日々を過ごせるような、そんな世の中を目指していきたいと思っています。