株式投資をやっているけど、『なんとなく』適当な感覚だけでで売り買いをしており、あまり上手くいっていない。
株価が上がっているから慌てて買ったけど、買ったらすぐに下落してしまい塩漬けになってしまった・・・
「持ち株の株価が買った時よりも上がったし、これから下落するかもしれないから売ろう」と思って売ったらその後に株価がうなぎ上りで2倍、3倍となり得られたはずの利益を逃してしまう・・・
このような経験はありませんか?
このような状況になってしまう理由は、明確な売買ルールがないからです。
売買ルールを持たずに『なんとなく』で株式投資を続けていると、感情に流されて間違った判断をしてしまうので継続的に利益を出し続けるのは難しいでしょう。
株式投資で成功をしたいなら、売買ルールを持ちそれを守り続けることが非常に重要になります。
もしあなたが、上記のような失敗を繰り返しているのならば、それは売買ルールが必要なサインです。
このページでは、個人投資家として本業の傍ら20年以上株式投資を続けてきた私が使って成果を出し続けている、
『大きな損失を避けながら、利益を最大化する』
売買ルールについて紹介をしていきますので、ぜひ参考にしてみてください。
売買ルールを持つ重要性
実は、ほとんどの投資家は売買ルールを持っていません。
私が今まで、自己流で株式投資を行ってうまくいかなかった個人投資家400人以上にヒアリングをした結果、実に9割以上の人が売買ルールを持っていませんでした。
このように、売買ルールを持たずに株式投資をすると失敗をしてしまう危険性が極めて高くなってしまうのです。
でもその失敗は、正しい売買ルールを持ち、それを守ることによって避けることができます。
事実、私の周りで株式投資で成功している人はみんな売買ルールを持っています。
例えば、100万円から株式投資を始めて50億にした人を私は知っているのですが、その人がそこまで成功することができたのは売買ルールを持ちそれをいついかなる場合でも守って投資を行っていたからです。
私は20年以上、個人投資家として株式投資を行っていますが、本当に成功している人で売買ルールを持っていないという人は見たことがありません。
成功している投資家の唯一の共通点は『売買ルールを持っていること』といっても過言ではありません。
売買ルールを持たないと、その時の気分やマーケットの環境に引きづられてしまい売買のタイミングが適当になってしまいます。
その結果、買ってはいけない所で買ってしまったり、逆に売らないといけない所で売らずに持ったままになってしまいます。
そうすると、利益も伸ばせないし、損失が膨らんで塩漬け株ができてしまいます。
大きな暴落や急落が来た場合は、再起不能なほどの損失を抱えて株式マーケットから退場する人も大勢出てきます。
それではいつまで経っても株式投資で成功することはできません。
なので、売買のルールを作って利益を伸ばし、損失をできるだけ小さくして株式投資で成功を目指す必要があるのです。
私が7年の歳月をかけて作り出した売買ルール
私は、20年以上前に株式投資を始める時から自分の売買ルールを持っていました。
正直、売買ルールを持つ重要性は当時はそこまで理解はしていなかったのですが、私自身の性格として『含み損を抱えた株を我慢して持ち続けることができない』というのがわかっていたので、『持っている株がどうなったら売るのか』という損切りのルールを決めたのです。
これによって、大きな損失は避けることができるようになりました。
ただ、利益をなかなか伸ばすことができなかったのです。
なぜなら、利食いの売りと買いに関するルールがなかったからです。
例えば、株価が短期間に大きく上昇している株を「まだまだ上がる!」と思って飛びついて買ったらその後すぐに株価が大きく下がってしまったり、持っている株が少し上がって含み益になった時に「今売れば利益が出るけれども、持ち続けたら株価が下がって利益がなくなってしまうかもしれない・・・」と思って売ったらその後株価が大きく上がって悔しい思いをしました。
株価が10%上がって売ったらその後10倍になった、ということや・・・
株価が急騰した時に「早く買わないともっと上がってしまう!」と飛びついて買ったら、その日のうちに30%も下がった・・・
という経験を何度もしてしまったのです。
なので、売りのルールと共に買いのルールも必要だということを痛感しました。
そこで、色々と試行錯誤をしながら、
✔️ 損切りの売り
✔️ 利食いの売り
✔️ 買い
この3つを全て行うことができ、利益をできるだけ伸ばしつつ損失をできるだけ抑えることができる売買ルールを考えたのです。
この売買ルールを作るまでは、7年もの歳月がかかりました。
なぜ7年もかかったかというと、マーケットが好調の時はしっかり売買ルールを持っていなくてもうまくいってしまうので、売買ルールの重要性はあまり気づかなかったのです。
売買ルールが本当に重要になるのは、マーケットが悪く損失を出しやすい状況下です。
そういった状況を乗り越えられるような売買ルールを作り、実際に検証を行う必要があったので7年の歳月が必要でした。
また、私自身が仕事をしながら株式投資をしており、専業投資家ではありません。
なので、できるだけシンプルな売買ルールにしたいという気持ちがありましたので、その部分もクリアできるものにしたかったこともあります。
この売買ルールは、株価チャートさえ見れば売買のタイミングが簡単にわかるものなので、仕事をしながらでも十分に使うことができるものになっています。
売買ルールを運用して得られている成果
この売買ルールを守ることで例えば、2020年2月から3月の株価急落、いわゆるコロナショックの時は多くの個人投資家が大きな損失を被りましたが、私はほぼ無傷で乗り切ることができました。
2020年4月以降の反発局面では、個人投資家の多くが株価上昇にうまく乗ることができませんでしたが、私は大きな利益を得ることができました。
このように、株価が大きく下がるような時も損失を最小限に抑えることができますし、株価が大きく上昇するバブル相場のような時も利益を大きく伸ばすことができます。
また、売買ルールを持つことにより精神的に安定してマーケットに向き合うことができます。
例えば、株価が短期間に急落するような時は多くの投資家は「これからどうなってしまうのか・・・」と不安な気持ちになり最後にはパニックになって株価が大きく下がった底値付近で株を投げ売りしてしまったりします。
その結果、大きな損失を被ってしまいます。
でも、ルールがあればマーケットがどんなに荒れていようとも「こうなったら売る」というルール通りに行動すればよいのでパニックになって安値で売ってしまうこともありません。
結果的に株価が下落する初期段階で売ることができるのです。
それができているので、個人投資家が慌てふためくような状況でも涼しい顔でマーケットを眺めることができています。
唯一ルールを守らなかった時に被った損失
私はこの売買ルールに従って株式投資を行っているのですが、一度だけルールを守らずに行動をしてしまったことがあります。
それは、2008年のリーマンショックの時です。
当時はある信頼できる方の情報を参考にして投資をしていたのですが、その方は
「さすがに売られすぎだから、もう反発するはずだ。ここで売る必要はないだろう。」
と話していました。
この話は自分の売買ルールと反するものでしたが、これを信用して持っていた株を売らずに持ち続けた結果、株価がさらに大きく下落して多額の損失を抱えることになってしまいました。
損失額としては、2008年10月の1ヶ月だけで実に4000万に達しました。ひどい時は1日で1000万の損失になったこともあります。
この時に強く感じたことは、『決めた売買ルールをどんなことがあっても守らないと、たった一度の失敗でとてつもない損失を出してしまうこともあるのだ』ということです。
これ以来、私はどんなことがあっても売買ルールを守るようにしました。
その結果、大きな株価の下落があっても小さい損失で切り抜けることができています。
私の売買ルールを紹介します
今の売買ルールに至るまで7年の歳月がかかっていると言うと、かなり複雑な売買ルールなのでは?と思われるかもしれませんが、実は私が今使っている売買ルールは極めてシンプルなものです。
それは・・・
『株価が25日移動平均線を超えたら買って、割ったら売る』
たったこれだけです。
※株価の25日移動平均線は、証券会社のホームページや、投資情報サイトなどで見ることができる日足の株価チャートに記されており誰でもみることができます。
この売買ルールを守るだけで、利益を伸ばすことも損失を最小限に抑えることもできるのです。
7年の歳月かけてわかったことは、『売買ルールはできるだけシンプルなものにすべき』だということです。
売買ルールが複雑になると、それを守ることが難しくなってしまいます。
売買ルールを作っても、それを守ることができないのであれば全く意味がありません。
なので、シンプルで守りやすい売買ルールを私は使っています。
売買ルール自体は上記の通りですが、もう少し詳しく説明をしていきたいと思います。
買いのルール
まず、株価が下がっている間、言い換えれば下降トレンドの時は株価がさらに下がりやすいのでこの間は買わないようにします。
株価が下がっているということは誰かが売っているからなので、それが終わるまでは株価は上がりにくいので買うべきではありません。
なぜ株価が上がりにくいかについて少し説明をすると・・・
プロの投資家や外国人のように、扱っている資金が大きい投資家は持っている株を売ると決めたらそれを一度に売ることはできません。
なぜなら、大量の持ち株を一度に売ろうとすると株価が大きく下がって売れなくなってしまうからです。
そのため、毎日少しづつ売り注文を出していきます。すると、今までの買いと売りのバランスが崩れて売り圧力が高まるので株価がしばらくの間下がりやすくなるのです。
ただ、株価もいつまでも下がり続ける訳ではありません。
株価が下がると、その株を買いたいという人も増えますし、売りたい人の売りもいつかは終わります。
今まで売り圧力が優勢だったものが今度は買いの方が優勢になってきます。
すると、下げ続けてきた株価が下げ止まり上昇に転じます。
上昇に転じて少しすると、株価が25日移動平均線を超えてきます。
これは、上昇トレンドに転じたサインなのでここで買うようにします。
先ほどの株価が下がっている時の説明と同様、株価が上がっている時も同じようなことが起こります。
つまり、プロの投資家や外国人がその株を買おうと決めると、一度に大量に買うのではなく毎日少しづつ買うことになります。
その結果、売りよりも買いの方が優勢になり株価がしばらくの間上がりやすくなります。
それによって、上昇トレンドという株価上昇の波ができますので私たち個人投資家はこの波に一緒に乗れば良いのです。
上昇トレンドの間は買いの勢いの方が強いので基本的にはいつ買っても良いのですが、25日移動平均線を超えた直後がその中でも最も安く買えるタイミングとなります。
このタイミングが、順張りでかつ一番安く買えるタイミングになります。
売りのルール
買った株をいつ売るかのルールについてもしっかりと決めておく必要があります。
大部分の方は利益を伸ばすことができずに売ってしまいます。
ですから、利益をできるだけ大きく伸ばすルールを私は使っています。
株価が25日移動平均線を超えている間は上昇トレンドであり、さらに株価が大きく上がる可能性が高いので上昇の途中で売らずに保有を続けます。
そして、株価が下げ始めると25日移動平均線を割り込みます。
これは、上昇トレンドから下降トレンドに転じるサインなのでここから株価が下がりやすくなります。
ですので、株価が25日移動平均線を割り込んだら売却します。
株価が上昇している間は25日移動平均線を上回って推移しているので、25日移動平均線を割り込まない限りは保有を続けるようにすれば自然と利益を伸ばすことができます。
ただ、買った株がいつも上昇する訳ではありません。
買った後、すぐに下落してしまうこともあります。
この場合も株価が25日移動平均線を割り込んだら売却します。
損切りになることもありますが、躊躇せずに売却をするようにします。
このように、株価が25日移動平均線を割り込んだら売るというルールを使えば買った後に株価が上昇した時は利益を伸ばすことができますし、逆に買った後に株価が下落した時も小さい損失で撤退することができます。
売りのタイミングは買いの時とは違って、25日移動平均線を割り込んで下降トレンドに転じた直後だけです。
このタイミングで売らないとさらに株価が大きく下がって損失が膨らんだり、塩漬け株を作ってしまいますので必ず守る必要があります。
25日移動平均線を割り込んだ直後に売るのが順張りで、かつ最も高く売れるタイミングになります。
この売買ルールの特徴
この売買ルールの特徴は、とにかくシンプルなことです。
1日1回、買いの候補としている銘柄と実際に保有している銘柄の株価チャートをチェックすれば良いのです。
デイトレーダーのように、1日中パソコンの前に座って画面を見続ける必要はありません。
ですから、仕事をされている会社員の方でも実行することができます。
株価チャートを定期的に確認して買いのタイミングが到来した銘柄を買って、売りのタイミングが到来した持ち株を売るだけです。
25日移動平均線を使うのであれば、株価チャートは日足のチャートを使うことになります。
25日移動平均線に対応する株価チャートは日足のチャートです。
毎日チャートの形や25日移動平均線と株価の位置関係が変わる可能性があるため、株価を毎日チェックしていきます。
これが例えば、一週間に一回のチェックだと買いのタイミングや売りのタイミングから大きく外れてしまうことも少なくないので、毎日夜もしくは株式市場が開く前の時間に株価チャートをチェックして買うべき銘柄、売るべき銘柄があれば実際に注文を入れるようにします。
これができれば、少ない労力で大きい損失を防ぎつつ、利益を伸ばすことができます。
個人投資家にとって理想的な売買ルールです。
巷で言われている間違った売買ルール
実は、今ご紹介した売買ルール以外にも有名な売買ルールはいくつかあります。
ただ、それらの売買ルールは個人投資家が使うと逆に大きく失敗してしまう可能性もあるのです。
その1つが、ファンダメンタルで買い時や売り時を決めるという方法です。
例えば、株価が割安だから買うとか株価が割高になったから売るという売買ルールは一見うまくいきそうに思えますが、実際に個人投資家が実行すると失敗することが多々あります。
なぜなら、自分自身が株価が割安とか割高と思っていても、プロの投資家や外国人などがそう思っていなければ割安に見える株価からさらに大きく下がってしまったり、割高に見える株価からさらに大きく上がったりするのです。
でも、株価チャートを使った売買タイミングのルールはプロの投資家や外国人の行動の結果現れる株価のトレンドに従って売買するので、プロ投資家や外国人といわば同じ行動ができるのです。
同様に、買った時の前提条件、例えば『業績が今後も伸びるというものが崩れたら売る』というルールも巷ではよく言われていますが、これも大きな失敗に繋がります。
個人投資家が業績が今後も伸びると思っていた会社の業績が実際には悪化すると知ることができる頃には、既に株価は大きく下がっていることが多いのです。
なぜなら、業績の悪化をいち早く察知したプロの投資家や外国人が持ち株を売っているからです。
でも、株価チャートで売却のタイミングを計るようにすれば、プロ投資家や外国人の売りが出始めた下落の初期段階で持ち株を売ることができます。
あと、これを売買ルールと言っていいのかどうかは微妙ですが、買った株を何年も持ち続けるというのもかなり損失のリスクが高い行動です。
個人投資家は将来株価が大きく上昇する株を事前に選ぶ力が不足しています。
そのため、買った株を持ち続けた結果、株価が大きく下がって多額の損失を被ったり塩漬け株を作ってしまいます。
ですから、『この株は将来大きく上がる』と思っていても売却のルールを作ってそれを守り大きな損失を防ぐ必要があるのです。
一度決めた売買ルールを途中で変えてはいけない
もう1つ、せっかく決めた売買ルールを守らずに途中で都合よく変えてしまうのもよくありません。
25日移動平均線を割ったら売ると決めていたのに、いざそうなった時に損切りとなるのが嫌でそのまま持ち続けてしまう人がたくさんいます。
この時の心理は、『やっぱり損をしてまでも売りたくない。しばらく持ち続けていればきっと上昇するはずだ。』と都合の良い解釈をしてしまっているのです。
でもこれでは、売買ルールを決めた意味がありません。
売買ルールは大きな損失を避けるために設けているのですから、その売買ルールを必ず守ることが重要なのです。
売買ルールは客観的なものでなくてはいけない
売買ルールには、主観的なものと客観的なものがあります。
上で説明したように、割安だから買う、割高だから売る、というものは自分の主観で決めていることになります。
主観的な売買ルールは、その主観が間違っていた時に大きな失敗に繋がってしまいます。
ですから、売買ルールは自分の主観が一切入らない客観的なものにすべきなのです。
私が使っている25日移動平均線を基準とした売買ルールは、誰が見ても同じ株価チャートと25日移動平均線を用いて売買のタイミングを判断しますから、極めて客観的で主観が入る余地がないのでルールを実行する時も迷いが生じることがありません。
そのため、決めた売買ルール通りに実行することができるのです。
まとめ
株式投資で成功するためには、売買ルールが必要です。
そして、その売買ルールは実際に効果があり、かつ実践しやすいものである必要があります。
その点、25日移動平均線を基準とした売買ルールは極めてシンプルなので仕事をしている人でも実践することができますし、私自身が長年使って実際に成果を上げている方法です。
もし明確がルールがなく、株式投資でなかなか成功できていないのであれば、この私が使っている売買ルールを試していただいて損失を最小化しつつ利益が伸ばせることを実感してみてください。