3月31日の日本株

3月31日の日本株は、寄り付きから大きく下落し、その後も終日弱い展開となりました。日経平均株価の終値は先週末比1502円77銭安の35617円56銭と、4％の急落となりました。
TOPIX、東証グロース市場250指数も大幅に下落しました。

値上がり銘柄466に対し値下がり銘柄3741と全面安の展開、昨年来高値更新銘柄は4、昨年来安値更新銘柄は66まで増加しています。

ADA指数は32.9％となり、先週末の38.5％から低下しました。一旦はもう少しポジションを落としたのですが、午前中の安値割れをロスカットに設定して午後にあらかた買戻しをしたので、株価急落の割にはポジションの減少は限定的となっています。

チャート的には本格下落の入り口にあるが

個別銘柄をみると、3月27日に3000銘柄以上あった25日移動平均線超え銘柄数が31日には1500以下となり、わずか2日間で大きく日本株マーケットの景色が変わった感があります。

全面安になりましたが、特に半導体関連株の多くが昨年来安値更新となるなど、もともと軟調だった銘柄がさらに売り込まれる展開となっています。

一方、まだ全体の3分の1は25日移動平均線を超えていますし、強かった銘柄は、ここからマーケット環境が落ち着くのであれば押し目買いの機会となる可能性も大いにあります。

日経平均株価はチャート的には本格下落の入り口にあり、現在の水準で踏みとどまることができるか、注意深く見守る必要がありそうです。

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足立武志

1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』（ダイヤモンド社）など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用ＥＸＰＯなどセミナー講師多数。