「石破ショック」の影響は-2024年9月27日の日本株と今週の投資戦略

9月27日の日本株

9月27日の日本株は、自民党総裁選で高市氏が当選するという期待感が膨らみ、日経平均株価は前日比903円93銭高の39829円56銭と大きく上昇し、9月中間配当落ちを即日埋める強い動きでした。
TOPIX、東証グロース市場250指数も上昇しました。

値上がり銘柄2015に対し値下がり銘柄2071と拮抗、年初来高値更新銘柄は92、年初来安値更新銘柄はゼロでした。

ADA指数は49.6%となり、前日の48.7%とほぼ変わらずでした。多少の銘柄入れ替えはありましたが、ポジションが膨らみすぎるのを抑えました。

「石破ショック」で先物急落

個別銘柄をみると、三菱重工業(7011)、IHI(7013)、ZOZO(3092)、富士通(6702)などが高値更新となるなど、強い動きの銘柄が目立ちました。

しかし引け後に自民党総裁選で石破氏が当選と伝えられると、日経平均先物が急落、夜になりさらに下げ幅を拡大し、日経平均先物の終値は37440円と、日経平均株価の終値から2000円以上下回る水準まで下落しました。

この「石破ショック」により月曜日の寄り付きは大幅安で始まると思われますが、売りが一巡した後、株価がどのような動きになるのかに注目したいと思います。一過性の下落で済めばよいですが、そうならずに軟調な動きが続けば、買いポジションの解消も考えなければいけなくなります。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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