移動平均線割れ銘柄急増ー2024年7月22日の日本株

7月22日の日本株

週明け7月22日の日本株は、日経平均株価が寄り付き直後から大きく下落し、その後も終日軟調な展開となりました。日経平均株価の終値は、先週末比464円79銭安の39599円00銭となり、25日移動平均線を明確に割り込みました。
TOPIX、東証グロース市場250指数も大きく下落、特に後者は3%近い下落となりました。

値上がり銘柄872に対し値下がり銘柄3190と全面安に近い展開、年初来高値更新銘柄は28、年初来安値更新銘柄は36でした。

ADA指数は28.1%となり、先週末の38.9%から大きく低下しました。保有株の株価下落に伴い売却を進めたことなどによるものです。

この水準で踏みとどまれるか

個別銘柄をみると、状況が悪化したものがかなり多く、22日に25日移動平均線を割り込んだ銘柄だけでも500銘柄を超えています。全体で見ても25日移動平均線超え銘柄より25日移動平均線割れ銘柄の方が多くなっていますし、これまでマーケットをけん引してきた半導体関連株が下げ止まらないことも気がかりです。

日経平均株価は25日移動平均線を明確に割り込んではいますが、25日移動平均線そのものはまだ上向きですし、強い相場つきであれば25日移動平均線を割れてもすぐ反発して25日移動平均線を回復します。

その意味では、この水準で下げ止まって踏みとどまれるかが重要であり、もしここで下げ止まらずずるずる下げ続けるようだと、大きな下げに発展するかもしれません。

将来を決め打ちすることなく、株価が下がっているのであればそれに逆らわないようにしましょう。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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