日経平均株価大幅高で史上最高値更新だがー2024年7月9日の日本株

7月9日の日本株

7月9日の日本株は、アメリカでの早期利下げ観測から日経平均株価が大幅高となりました。一時1000円近く上昇し、終値も是実日799円47銭高の41580円17銭でした。
TOPIXも上昇しましたが上昇率は日経平均株価に大きく劣り、東証グロース市場250指数に至っては値下がりしています。

値上がり銘柄2177に対し値下がり銘柄1811とほぼ拮抗、年初来高値更新銘柄は91、年初来安値更新銘柄は28でした。

ADA指数は58.5%となり、前日の62.5%から低下しました。値下がりした保有株の売却や、打診程度ですが新規空売りを実行しました。

実態は下落か?

個別銘柄をみると、デクセリアルズ(4980)、リクルートホールディングス(6098)、FPG(7148)、エスリード(8877)など高値更新となる銘柄もありましたが、日経平均株価がこれだけ大きく上昇して史上最高値更新となったにもかかわらず、年初来高値更新銘柄はわずか91しかありません。
逆に日経平均株価がこれだけ上昇したのに年初来安値更新銘柄が28も出ていることに、本日の日経平均株価上昇が個別株の上昇を伴ったものではなく、いわゆる「日経平均株価だけ強く個別株はイマイチ」の典型的なパターンであると強く感じました。

無論、日経平均株価がここまで大きく上がったということは、日経平均株価採用銘柄の多くは上昇したわけですが、それらの中には売買単価が高く、個人投資家の多くは保有していないものが数多く含まれています。

したがって、そういう銘柄がいくら上昇したところで個人投資家は恩恵を受けることはできず、逆に東証グロース市場250指数の下落からもわかるように、個人投資家が好む中小型成長株は値下がりしてしまっているのです。

得てして個別株がピークアウトしてから日経平均株価がピークアウトすることが多いので、明日以降の動きに要注目です。いくら日経平均株価が上昇したとしても、個別株の多くが下落を続けるのであれば、それはさらなる下落に警戒をしなければならないと思います。

無料メール講座:「上位10%の負けない株式投資」

~上位10%の投資家だけが知っている教科書に載っていない負けない投資術~

株式投資でなかなか成果が出せずに悩んでいる方・必見!

株式投資で負けないために必要な知識・情報・テクニック・ノウハウをお伝えします。

イベント、セミナー、勉強会等の情報も優先的に発信します。

↓ぜひコチラから登録してください。↓

足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

関連記事