日経平均株価高寄り後急落ー2024年4月1日の日本株

4月1日の日本株

4月1日の日本株は、寄り付き大きく上げて始まったものの急速に下げに転じ、日経平均株価は2時間で900円幅の下落となりました。後場はやや持ち直したものの、終値は先週末比566円35銭安の39803円09銭でした。
TOPIX、東証グロース市場250指数も大幅下落となりました。

値上がり銘柄1133に対し値下がり銘柄3007と値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は131、年初来安値更新銘柄は51でした。

ADA指数は44.3%となり、先週末の65.8%から大きく低下しました。株価下落により保有株の多くが移動平均線割れとなったため売却したことによります。

逆張りはしない

個別銘柄をみると、多くの銘柄が寄り付き高値で大きめの陰線を引いており、チャート形状としてはかなり悪いです。ただ、半分強の個別銘柄はいまだに25日移動平均線の上に位置しており、保有株を慌てて全部売る必要もないと思います。

私自身、保有株の3分の1は売却しましたが、再び株価が上昇して移動平均線を超えてくれば買い直しを検討します。

ただ、「今日の下げが一時的」とか、「絶好の押し目」と考えて下がっている中を逆張りで買うのはお勧めしません。日本株はかなり高い株価位置にありますし、信用評価損益率をみてもいつ天井を付けて急落してもおかしくない水準にあるからです。

反発すれば買い直しをすればよいし、下落すれば買わなければよいわけで、下手に今後を予想して決めつけて行動すると、裏目に出た場合にかなりの痛手を負う可能性があります。逆張りではなく順張りを常に心がけ、大きな損失を回避するようにしましょう。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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