配当落ち分を即日は埋められずー2024年3月28日の日本株

3月28日の日本株

3月28日の日本株は、寄り付きから大きく下げて始まり、その後も下げ幅を広げる展開となり、日経平均株価の終値は前日比594円66銭安の40168円07銭でした。
TOPIXも大幅下落、東証グロース市場250指数は率は他2つの指数より小さかったものの同じく下落しました。

値上がり銘柄1022に対し値下がり銘柄3097と値下がり優勢、昨年来高値更新銘柄は67、昨年来安値更新銘柄は5でした。

ADA指数は61.9%となり、前日の69.1%から低下しました。移動平均線割れとなった保有株を売却したことなどによるものです。

移動平均線割れ銘柄が急増

個別銘柄をみると、地主(3252)、竹内製作所(6432)、日本ピラー工業(6490)、サンフロンティア不動産(8934)など高値更新となった銘柄も散見されましたが、25日移動平均線を割り込んだ銘柄が1日だけで800に達するなど、配当権利落ちの影響もあるとはいえ、あまり良い雰囲気ではありません。

日経平均株価の配当権利落ちは260円ほどと試算されていますが、28日の下げはそれ以上となっていて、ここからさらに下げるかどうか要警戒です。

とはいえ、日経平均株価は25日移動平均線を割り込んでいませんし、個別銘柄についても強い銘柄、弱い銘柄がありますから、25日移動平均線を上回っている銘柄については慌てて売却する必要もなく、しっかりと利益を伸ばすことを心掛けた方がよいでしょう。

とりあえずは、早期に日経平均株価が配当権利落ちを埋めて再び高値更新となるのかどうかに注目したいと思います。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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