上値の重い展開ー2023年7月11日の日本株

7月11日の日本株

7月11日の日本株は、寄り付き大きく上げて始まったものの、その後は急速に伸び悩み、日経へ近株価の終値は前日比13円84銭高の32203円57銭でした。
TOPIXは下落、マザーズ指数は上昇しました。

値上がり銘柄1734に対し値下がり銘柄2208とやや値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は58、年初来安値更新銘柄は18でした。

ADA指数は29.5%となり、前日の29.3%とほぼ変わらずでした。上昇トレンド銘柄の新規買いや、移動平均線割れの保有株の売却を行いましたが、トータルでみてポジションはほぼ変わらず、という状況です。

日経平均株価の上昇トレンド転換までは無理は禁物か

個別銘柄をみると、ポート(7047)など高値更新となる銘柄も散見されますが、一時ほどの勢いは感じられません。逆に移動平均線を割り込む銘柄が増えつつあります。

日経平均株価が3か月間25日移動平均線を超える状況が続いてきましたので、この程度の調整は当然ですが、調整で終わるのか、本格下落に発展するのかは後になってみないと分かりませんので、やはり保有株の移動平均線割れは売却するなど、どこまで下がったらいったん撤退しておくのかを決めておき、実行することが大きな損失を避けることにつながります。

現状は日経平均株価が25日移動平均線割れ、また、為替レートも円高に振れつつありますので、あまり無理をしてポジションを膨らませない方が良いように思います。再び日経平均株価が25日移動平均線を超えてくる場面を待ってからでも遅くないと思います。無論、現時点で保有している銘柄で、移動平均線を超えているものはそのまま保有でよいでしょう。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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