株価上昇も反発力鈍いー2023年1月5日の日本株

1月5日の日本株

1月5日の日本株は、前日終値より高く寄り付き、その後日経平均株価は26000円に迫るも失速して伸び悩みました。日経平均株価の終値は前日比103円94銭高の25820円80銭でした。
TOPIX、マザーズ指数は小幅高でした。

値上がり銘柄1589に対し値下がり銘柄2323と値下がり優勢、昨年来高値更新銘柄は7、昨年来安値更新銘柄は63でした。

ADA指数はマイナス12.7%となり、前日のマイナス5.5%からマイナス幅が拡大しました。保有している銘柄のいくつかが25日移動平均線を明確に割り込んだため売却したことが大きな理由です。

引き続き強い銘柄を無理のない範囲で保有がよさそう

個別銘柄をみると、上昇トレンドが長らく続いていた円谷フィールズホールディングス(2767)がついに25日移動平均線を明確に割り込むなど、直近で強かった銘柄の下落が目立ちます。一方で下降トレンドの弱い銘柄の多くが反発しており、強い銘柄を買って弱い銘柄を空売りしている私自身にとってはなかなか厳しい1日となりました。

ただ、強い銘柄は一時的に移動平均線割れとなってもすぐ復帰することが多いため、株価チャートのウォッチは継続して行い、再び移動平均線超えとなったら買い直しを検討しています。

また、やはり銀行株は明確な上昇トレンドが継続していると感じますので、押し目は積極的に買っていきたいところです。

そろそろ株価水準的には反発に転じてもおかしくないのですが、昨年来安値更新銘柄も再び増加傾向にありますので、くれぐれも山を張って勝負にいくことはしないようにしましょう。勝負するのは多くの個別銘柄が上昇トレンドになっているときです。今はまだ守り優先で、その中で強い株があればポジションをあまり膨らませないように気を付けながら保有する、という程度にしておくのが無難です。

足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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