本格的な下降トレンドへの移行に注意ー2022年12月16日の日本株と今週の投資戦略

12月16日の日本株

12月16日の日本株は、寄り付きから大きく下落し、その後も下げ幅を広げる展開となり、日経平均株価の終値は前日比524円58銭安の27527円12銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も下落しました。

値上がり銘柄996に対し値下がり銘柄2938と値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は30、年初来安値更新銘柄は24でした。

ADA指数は21.6%となり、前日の33.7%から低下しました。株価下落に伴い保有株の売却を行ったことが主な要因です。

現時点では個別銘柄の動き優先でよさそう

個別銘柄をみると、円谷フィールズホールディングス(2767)、サンリオ(8136)が高値更新、また年初来高値更新銘柄が30あり、値上がり銘柄も比較的多く、強い銘柄は引き続き強いといった状況です。

日経平均株価はいったん25日移動平均線を割り込んだ後再度反発して25日移動平均線を超えたものの、16日の急落で再び25日移動平均線割れ、そして週末のアメリカ株安により日経平均先物は27200円台にまで下がっていて直近安値を割り込んでおり、チャートのみでみれば下降トレンド入りの入り口にあります。

今のところ、日経平均株価が弱くても、上昇トレンドの力強い個別銘柄はそれなりに存在しますので、そうした銘柄まで慌てて売る必要はないと思います。あくまでも個別銘柄の動き優先で、上昇トレンドが継続しているのであれば保有を続けてよいと思いますし、私自身も今のところそうしています。

ただ、CPI発表、および0.5%利上げ発表後の、木曜日、金曜日のアメリカ株の弱さは気になるところであり、日経平均株価がこれ以上下がるかどうか、そしてそれにより上昇トレンドの個別銘柄までもが次々と下降トレンド転換となることがないかどうかに今週は注目していきたいと思います。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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