想像以上に弱い動きー2022年6月16日の日本株

6月16日の日本株

6月16日の日本株は、前日のアメリカ株が、FOMCの0.75%利上げ発表により悪材料出尽くし感から急反発した流れを受け、大幅高で始まりました。しかし、その後は上げ幅を急速に縮める展開となり、日経平均株価の終値は前日比105円04銭高の26431円20銭でした。
TOPIXも上昇しましたがマザーズ指数は下落しました。

値上がり銘柄2288に対し値下がり銘柄1512と値上がり優勢、年初来高値更新銘柄は24、年初来安値更新銘柄は101でした。

ADA指数は0.1%となり、前日の1.6%からやや低下しました。前日の時点で買いと空売りがほぼ同額のロング・ショート戦略を取っていましたが、本日も同様の形で、あまり積極的な売買はしておりません。

やはり下方向が濃厚か

個別銘柄をみると、ショーボンドホールディングス(1414)など高値更新となる銘柄もあるものの、総じて弱い動きで、特に成長株を中心に、寄り付きが高くその後大きく下落して大陰線を引くものが目立ちました。

私が見た感じでは、ほとんどの銘柄が寄り付き高値の陰線となっていて、もう少しまともに反発すると思っていましたが、正味寄り付きからの1時間ほどしか反発しなかったという形です。

ここまで短期間に下げた後ですのでリバウンドもそれなりの規模になるかと思っていましたが、今日中途半端に戻ってしまったばかりに、再度の下落のためのエネルギーをこの反発で溜めてしまった感があります。

本日の寄り付きで、「ここまで急激に株価が下がったのだからリバウンドで利益を狙おう!!」として多くの個人投資家が飛びついたようですが、見るも無残な結果となりました。損切りしなければ、今日1日だけで5%くらいは平気で損失を被ってしまうような株価の動きです。もし明日朝から大幅安で始まったら、損失率は10%、15%と膨らみ、手に負えない状況になってしまうでしょう。

やはり下げ相場では、朝から大幅高で始まるときは、含み損を抱えて苦しんでいる投資家からの売りが大量に降ってくるので、結局寄り付きが最も高く、その後は売りに押されて下がってしまいます。今日の動きを見ているとその典型的なパターンだなあ、と感じました。

下げ相場は、反発が一瞬で終わってしまうこともありますから、上昇トレンドに転じるのを待ってから買った方が安全ですし成功率も高くなります。反発の初動かと思って買いで勝負したら、1日で反発が終わってしまい、大きな損失を被ってしまう・・・ということのないように、株価が下降トレンドにある間は、例え株価が大きく反発したとしても様子見、見送りをするのが無難です。

個人的には今はまだ下げの2合目~3合目といったところです。この程度の下げで参っていては、株式投資で成功することはできません。私は25日移動平均線割れで売却・損切りというルールを徹底しているので、これ以上大きく下がっても全く平気ですし、逆に大底を付けた後の反発局面に乗って大きな利益を得ることを楽しみに待っています。このくらいの心の余裕がなければ株式投資では誤った判断をしてしまい、ひいては大失敗につながってしまうので十分気を付けましょう。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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