戻りを試す展開かー2022年5月17日の日本株

5月17日の日本株

5月17日の日本株は、朝方安くなる局面があったもののその後は上げに転じ、日経平均株価の終値は前日比112円70銭高の26659円75銭でした。
TOPIXは小幅高、マザーズ指数は下落しました。

値上がり銘柄2054に対し値下がり銘柄1806とほぼ拮抗、年初来高値更新銘柄は60、年初来安値更新銘柄は115でした。

ADA指数は8.4%となり、前日の3.6%から上昇しました。空売りの買い戻しや新規買いを行いましたが引き続きポジションは小さくやっています。

決算発表後の個別銘柄ごとの動きに注目

個別銘柄をみると、年初来高値更新銘柄も年初来安値更新銘柄もそこそこの数出ていて、これは決算発表の数値に株価が上方向もしくは下方向に大きく反応したことが理由といえます。

5月16日は、前週末の決算発表を踏まえて株価が大きく上がるものと下がるものが続出しました。それを受けた17日の動きでしたが、16日に大きく上昇したものは引き続き強く、大きく下落したものは引き続き弱いという傾向があるように感じました。

ここから見えてくるのは、株価が大きく下落したからと言って安易に買い向かうのは危ない、ということです。おそらくプロ投資家は、決算発表の結果から、保有銘柄の入れ替えを行うはずであり、業績の悪化により株価が大きく下がった銘柄は売られやすいと思われます。

ですから、私たち個人投資家は、株価が大きく下がったから割安になった!といって喜んで買い向かうのではなく、株価が大きく下がったということは業績悪化を嫌気して今後もプロ投資家が売ってくるためさらに株価が下がる可能性が高い、と慎重な姿勢でいる必要があります。

無論、決算発表の表面的な数値に過剰に反応して株価が急落したものの、その後見直し買いが入って株価が上昇するケースもあります。でも、それを見越して株価が大きく下がる中を買い向かうのはリスクが高いですから、株価が下げ止まって上昇に転じてから買う、そして損切りルールを設定してそれを遵守する、ということを徹底しましょう。

足元のマーケットは、業績相場に移行するか、それとも業績相場を飛ばして逆金融相場(つまり株価が天井を付けた後の下落)になるか微妙なところです。もし逆金融相場になったら、株価が天井をつけ下落しますから、株価が大きく下落したところを買い向かうと、さらに大きな下げに見舞われ、多額の損失を被る可能性があります。

下げ止まって上昇に転じてから買うこと、買った後下がったら損切りをしっかり行うこと。これが株価が天井を付けた後に大きな失敗をしないために気を付けるべき点です。

無料メール講座:「上位10%の負けない株式投資」

~上位10%の投資家だけが知っている教科書に載っていない負けない投資術~

株式投資でなかなか成果が出せずに悩んでいる方・必見!

株式投資で負けないために必要な知識・情報・テクニック・ノウハウをお伝えします。

イベント、セミナー、勉強会等の情報も優先的に発信します。

↓ぜひコチラから登録してください。↓

足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

関連記事