2月21日の日本株
2月21日の日本株は、朝方大きく下落した後は下げ幅を縮小する展開となり、日経平均株価の終値は先週末比211円20銭安の26910円87銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も下落しました。
値上がり銘柄1159に対し値下がり銘柄2727と値下がり優勢、昨年来高値更新銘柄は11、昨年来安値更新銘柄は96でした。
ADA指数は30.0%となり、先週末の34.9%から低下しました。保有株の売却や新規空売りを実行したことなどによるものです。
基本は守り優先しつつ強い株は持つ
個別銘柄をみると、引き続き全般的には下降トレンドの銘柄が多数を占める中、建設株、銀行株、商社株、非鉄金属株、資源・エネルギー関連株などが強いという状況に変化ありません。
ただ、強い銘柄群の中にも25日移動平均線を割り込むものが出てきていますので、今後その動きが他の強い銘柄に広がっていかないかどうかは注視が必要です。
昨年来安値更新銘柄も再び100近くまで増えてきていますし、22日朝の日経平均先物は26500円水準まで下がっています。18日、21日と、いずれも朝方大きく下がった後は戻る展開となっていますが、22日の動きに注目です。もし、朝から売られた後も戻らないようなら、かなりマーケットは弱いことになりますので、より慎重な対応が求められます。
やはり基本は株価のトレンドに従い、下降トレンド銘柄が多いわけですから守りを優先しキャッシュを温存しつつ、上昇トレンドの強い銘柄については保有する、という形で今後の変化の兆候を見極めていきたいと思います。
ウクライナ問題で株価が乱高下していますが、日経平均株価でいえば25日移動平均線より下の水準で上がったり下がったりしているだけなので、何も気にする必要はありません。これは個別銘柄でも同じ考えで良いと思います。株価に振り回されることなく、淡々といつもどおりルールに従って行動していく、これが余計な損失を生まないためのポイントです。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。