日経平均株価が直近高値をわずかながら突破ー2021年12月28日の日本株

12月28日の日本株

受け渡し日ベースでの実質的な年内最終売買日となる12月28日の日本株は、寄り付きから大きく上昇し、日経平均株価は29000円を回復しました。終値は前日比392円70銭高の29069円16銭でした。
TOPIXも大幅高となりましたが、マザーズ指数は小幅高にとどまりました。

値上がり銘柄2921に対し値下がり銘柄1045と値上がり優勢、年初来高値更新銘柄は47、年初来安値更新銘柄は89でした。

ADA指数は44.7%となり、前日の38.9%から上昇しました。新規買いのほか、空売りの買い戻しが主な理由です。

強い株に乗ればなんとかなりそうか

個別銘柄をみると、トーメンデバイス(2737)、ネクステージ(3186)、JCU(4975)、ソニーグループ(6758)、シスメックス(6869)、レーザーテック(6920)など、高値更新となる銘柄が増えてきました。

ただ一方で、年初来安値銘柄がまだ100近くあるなど、引き続き二極化相場が続いていて、かつその傾向はさらに強くなっているように感じます。

日経平均株価は12月16日の29070円08銭の直近高値をわずかながら取引時間中に更新しており、一応は底打ちの形になっています。ただ、TOPIXは直近高値を超えていませんし、マザーズ指数に至ってはほとんど反発できていません。

それでも、上記のように上場来高値更新となる銘柄もわずかずつながら増えてきており、25日移動平均線超えを果たす銘柄も本日の上昇でだいぶ目立ってきました。

したがって、上昇トレンドの強い銘柄のみを保有するのであれば、何とか勝負になりそうな形になりつつあります。また、TOPIXやマザーズ指数に比べて日経平均株価が明らかに強いですから、日経平均先物や、日経平均株価連動型ETFなどへの買いも有効と思います。

私は上昇トレンドの個別銘柄と、日経平均先物への買いの両方を行い、日経平均株価だけ強く個別銘柄はサッパリ、という場合でも利益を得られるようにしています。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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