特段の変化なしー2021年5月25日の日本株

5月25日の日本株

5月25日の日本株は、朝から高く始まり、終日前日より高い水準で推移しました。日経平均株価の終値は前日比189円37銭高の28553円98銭でした。
TOPIXも上昇、マザーズ指数は2%の大幅高となっています。

値上がり銘柄1726に対し値下がり銘柄2086とやや値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は80、年初来安値更新銘柄は78でした。

ADA指数は58.0%となり、前日の50.3%から上昇しました。新規買いのほか、空売りの買い戻しなどを行ったことによります。

水の流れのように

個別銘柄をみると、ミダック(6564)、ジャフコグループ(8595)など高値更新となる銘柄がある一方、年初来安値更新銘柄も78を数えるなど、相変わらずの二極化相場で、チャートをみても右肩上がりのものと右肩下がりのものに分かれます。

私自身は、25日移動平均線を株価が超えているものしか持ちませんので、株価下落を我慢するというストレスは一切ありませんし、株価が下がり続けているのを持ち続ける心境というのが全く理解できません。

株価が下がり続けている理由につき深く考えることなく、株価という数値のみをみて「割安になった」と飛びついているようでは、いつまでたっても株式投資で成功しないと思います。

なぜ株価が下がっているのか?もちろん正確な理由は分かりませんが、業績悪化をいち早く察知してプロ投資家が売り始めているのであれば、株価が下がっている中買い向かうのは割安でもなんでもなく無謀であり、急流の川の流れを逆らって上流に向かっているのと変わりません。

トレンドが上向きならそれに乗ることで上に連れて行ってもらう、下向きなら乗らずにやりすごして下に転落するのを避ける・・・、こんな単純なことなのですが、やっている個人投資家はごく少数です。水は高いところから低いところに流れるのが自然の摂理なのですから、それと同じように、プロ投資家や外国人投資家の売買により株価のトレンドが作られているのであれば、そのトレンドに逆らわずに従った方が上手く行くはずなのです。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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