<今日の日本株>
7月28日の日本株は、朝方上昇する局面もあったものの後場は軟調な値動きでした。日経平均株価の終値は前日比58円47銭安の22657円38銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も下落しました。
値上がり銘柄1166に対し値下がり銘柄2564と値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は63、年初来安値更新銘柄は12でした。
ADA指数は38.6%となり、前日の34.2%から上昇しました。多少新規買いをするなどしたことによります。弱い銘柄は下がり続けているので、買いが売りより多いロング・ショート戦略を実行中です。
<さすがに全力ではいけないが、取れるものは取りに行く>
個別銘柄をみると、メディアドゥ(3678)、ウエルシアホールディングス(3141)、チェンジ(3962)、ライフネット生命保険(7157)、ソフトバンクグループ(9984)など高値更新となる銘柄もそこそこ生じています。
一方で、厳しい決算内容だった三菱自動車工業(7211)が大きく売られてコロナ・ショック時の安値を割り込んで底割れするなど、弱い銘柄はさらに下がる、という状況です。
外国人投資家が買っているわけではなく、決算発表により大きく下落する銘柄も出てきている中、やはり全力投球はリスクが高いと感じます。とはいえ、高値更新銘柄も結構あるわけですから、そうした流れにはできるだけ乗っていき、取れる利益は取りに行く、そして下げの兆候を感じたらすぐ逃げられるようにしておく、というスタンスが求められていると思います。
私自身も、あまり買いのポジションを増やさず、上昇トレンド銘柄に乗り続ける一方、リスクヘッジの意味も込めて、下降トレンドの弱い銘柄を空売りして当面のマーケットを乗り切りたいと思っています。
決算発表シーズンが本格化し、決算内容が悪い銘柄は株価もかなり厳しい反応となることでしょう。下降トレンドでじりじり下がっている銘柄を大事に抱えていると、決算発表で悪い数字がでたとき、コロナ・ショック時の安値を簡単に割り込むことになりかねません。
今はそれほど利益を得られる相場環境ではありませんが、正しいやり方で取り組めば損失が膨らむ状況ではありません。もしマイナスが膨らんでいるというような方は、至急投資手法を改めた方がよいと思います。
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10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。