継続か、変化かー2020年7月20日の日本株

<今日の日本株>
週明け7月20日の日本株は、前場は下げたものの後場に入り持ち直し、日経平均株価の終値は先週末比21円06銭高の22717円48銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も小幅に上昇しました。

値上がり銘柄2188に対し値下がり銘柄1562とやや値上がり優勢、年初来高値更新銘柄は48、年初来安値更新銘柄は5でした。

ADA指数は31.0%となり、先週末の34.4%から低下しました。保有株の売却に加え、新規の空売りを実行したことなどによります。

 

<成長株優位の流れに戻るか?割安株が買われる展開になるか?>
個別銘柄をみると、マクアケ(4479)、日本電気(6701)、富士通(6702)、ライフネット生命保険(7157)、日本取引所グループ(8697)など高値更新となる銘柄も散見されますが、全体的に見るとバラバラな動きになっています。

まず、今まで強かった中小型成長株やコロナ関連株、そしてハイテク・IT関連株については、まだ強い状態をキープしているものもそこそこあるものの、失速して25日移動平均線を割り込む銘柄が増えつつあります。

また、先週あたりから反発している、コロナ悪影響銘柄や割安株は、25日移動平均線を超えてきた銘柄もちらほらみえる一方、25日移動平均線に跳ね返されて再び下方向に向かっているものもかなりあります。

おそらく、中小型成長株やハイテク・IT関連株と、コロナ悪影響銘柄や割安株が揃って上昇する局面はないと思っていますので、どちらかが強ければどちらかが弱いという形になると考えています。

先週中ごろの時点では、コロナ悪影響銘柄や割安株にシフトする感じを受けたのですが、その後の株価失速を見る限り、まだ何とも言えません。

そして中小型成長株やハイテク・IT関連株はまだまだ崩れずに上昇しているものが目立つことや、アメリカでもNYダウよりナスダックが強いことなどから、コロナ悪影響銘柄や割安株へ急速にシフトすることは今のところ考えていません。逆に、25日移動平均線で頭打ちになった銘柄を新規に空売りしています。

ということで、個人的には引き続き中小型成長株やハイテク・IT関連株を中心としたポートフォリオで今後も攻めてみたいと考えています。

一時期の簡単に利益が毎日増えるという状況ではなくなりましたが、強い銘柄にしっかりついていけば、十分利益をだせるマーケット環境にまだまだあると思います。強い銘柄が強い限りついていくだけです。

 

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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