値幅調整ではなく時間調整かー2020年7月8日の日本株

<今日の日本株>
7月8日の日本株は、日経平均株株価が前日比プラスに転じる場面もありましたが、後場はじり安の展開となり、終値は前日比176円04銭安の22438円65銭でした。
TOPIXも下落しましたが、マザーズ指数は小幅高となっています。

値上がり銘柄1311に対し値下がり銘柄2471と値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は78、年初来安値更新銘柄は5でした。

ADA指数は46.4%となり、前日の43.0%から少し上昇しました。上昇トレンド銘柄の新規買いを行ったことなどによります。下降トレンド銘柄は空売りをしており、引き続きロング・ショート戦略を継続しています。

 

<全般的には調整はかなり進んでいるが・・・>
個別銘柄をみると、神戸物産(3038)、Jストリーム(4308)、マクアケ(4479)、日本電気(6701)など高値更新となる銘柄もそこそこ出ています。年初来高値更新銘柄数が78あることをみても、相場環境はそれほど悲観的ではありません。

それでも、私の感覚では下降トレンド銘柄が全体の80%程度にのぼり、銘柄選びを間違えると利益どころか損失が膨らむ状況です。

日経平均株価は現在25日移動平均線を挟んで一進一退の動きであり、およそ1ヶ月程度もみ合いとなっています。そしてこの間、個別銘柄の株価も調整していて、騰落レシオも80%を割り込むなど、だいぶ調整が進んできた感があります。

株価が調整するときは、大きく「値幅調整」と「時間調整」がありますが、今回は今のところ時間調整、つまり大きく下落することなくじり安の状態で調整が進むという形になっています。

ただ、やはり中小型成長株やコロナ関連銘柄が強く、業績悪化出遅れ銘柄が弱い状況に変化はなく、引き続き上昇トレンドが続く強い銘柄をしっかり保有することを心掛けていきたいと思います。

 

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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