<6月12日の日本株>
週末かつメジャーSQだった6月12日の日本株は、前日のアメリカ株急落を受けて安く始まり、一時は日経平均株価が700円近くの値下がりとなりました。ただ、その後は切り返す動きとなり、終値は前日比167円43銭安の22305円48銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も下落しましたが、下落率はそこまで大きくなりませんでした。
値上がり銘柄658に対し値下がり銘柄3275と全面安に近い展開、年初来高値更新銘柄は19、年初来安値更新銘柄は1でした。
ADA指数は37.8%となり、前日の45.2%から低下しました。株価下落に伴い25日移動平均線を割り込んだものを売却するなどしたためです。
<指数がもみ合いなら強い銘柄は上昇する>
個別銘柄をみると、神戸物産(3038)やベイカレント・コンサルティング(6532)が高値更新となるなど、株価が一時大幅安になっているにもかかわらず強い銘柄は上昇トレンドをキープしています。
また、これまで強かった銘柄が25日移動平均線近辺まで押し目を作るケースも多くあり、結果的には強い銘柄の押し目買いのチャンスであったということになります。
ただ、弱い銘柄については25日移動平均線を割り込んだままの状況であり、仮にここから日経平均株価などの株価指数がもみ合いで推移するとなれば、強い銘柄は上昇を続け、弱い銘柄は上がらない、もしくは下がる、という動きになるのではないかと思います。
いずれにせよ、12日の下げだけでは、日本株のトレンドを変えるには至らなかったということです。もちろん、今後どうなるか分かりませんから、持ち株が下降トレンドに転じれば速やかに売っておくべきですが、上昇トレンドをキープする限りは持ち続けて利益を伸ばすという方針で問題ないと考えています。
マザーズ指数の強さをみても分かる通り、中小型成長株に強い銘柄が目立ちますので、私は出遅れ銘柄よりもそちらの方を中心に手掛けています。
銘柄選定によるパフォーマンスの違いがここから明確になってくるかも知れません。
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10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。