気を付けないと振りまわされる展開ー2020年4月8日の日本株

<今日の日本株>
4月8日の日本株は、朝方大きく下がる場面があったもののそこから切り返し、引けにかけて大幅上昇に転じました。日経平均株価の終値は前日比403円06銭高の19353円24銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も上昇しました。

値上がり銘柄2957に対し値下がり銘柄881と値上がり優勢、年初来高値更新銘柄は23、年初来安値更新銘柄は2でした。

ADA指数は33.0%となり、前日の32.0%から少し上昇しました。ロング・ショートから、ショートの空売りを返済して、買いの方がかなり多くなっています。今勝負に行けばそこそこ取れそうですが、まだ無理をするには早いと自重し、ADA指数が増えすぎないようにしています。ただ、上昇トレンド銘柄がかなり増加しているため、マックス50%くらいまでは増やしてもよいかなあ、とは思っています。

 

<日中の動きを見ると翻弄される>
個別銘柄をみると、神戸物産(3038)やエムスリー(2413)など、コロナ・ショックの急落前に強かった銘柄が早速上場来高値を更新する動きとなっていて、まともな相場環境に近づきつつあります。

また、ここまでは、コロナの影響が業績にプラスで働くであろう銘柄が買われるという、いわゆる「テーマ株相場」でしたが、昨日の動きをみると、そうした銘柄は売られ、逆にここまで大きく売り込まれた銘柄の反発が目立ちました。

私自身も、今後どのような動きになっても対応できるよう、テーマ株、成長株、売られすぎた優良株など幅広く保有することで、日経平均株価は上昇したのに全然利益を取れなかった・・・ということのないようにしています。

さて、首都圏で緊急事態宣言が発出されたこともあり、私自身も自宅で仕事をする時間が増えています。そうすると、どうしても場中の株価を見てしまいがちです。昨日も、朝方の下落をみて、かなりの買いポジションを売却するとともに、新規の空売りも入れたりしました。ところが後場に入り一転して強い動きとなったため、売却したポジションを買い戻し、空売りを損切りしました。

結局、場中に余計な売買をしなければ何も問題なかったものの、いつものルールを逸脱してあわてて売買をしてしまった結果、余計な損失が発生してしまいました。

ひところと比べれば落ち着いたとはいえ、まだ場中の値動きは大きいです。そんなとき、逐次株価を見ていると、持ち株を売りたくなったり、新たに買いたくなったり、という気持ちがわいてきます。でも、1日が終わり日足チャートをみると、単に下ヒゲや上ヒゲをつけただけで、特に売買の必要はなかった、というケースが結構あります。

場中の株価を気にしてしまう原因として考えられるのは、株を持ちすぎてしまっている、もしくは高いところで株を買ってしまっているという点です。こうした状況では、株価が少しでも下がると、もっと下がって損失が膨らむのではないかと心配になり、つい売ってしまいたくなる衝動に駆られます。

これを避けるためには、買った時から「どうなったら売る(損切りする)か」を決め、それまでは含み損が膨らんでもこらえる、という強い意思を持つことが重要です。なんとなく上がりそうだから・・・と惰性で買ってしまうと、売るときもルールを守れなくなりがちです。

個人的には、ちょっと勝負できる環境になったなあ、とは思いますが、無理なく投資できるのがどのくらいの金額かは、人それぞれ違います。買った後、株価が心配で気になってしまう・・・というのなら、持ち株を少し減らした方が、余計な売買を避けることができ、結果的には良い成績につながると思います。

 

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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