<10月21日の日本株>
飛び石連休狭間の10月21日の日本株は、前日のアメリカ株大幅安にもかかわらず強い動きとなりましたが、日経平均株価は上下70円弱の小動きに終始しました。日経平均株価の終値は先週末比56円22銭高の22548円90銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も上昇しました。
値上がり銘柄2453に対し値下がり銘柄1227と値上がり優勢、年初来高値更新銘柄89、年初来安値更新銘柄4でした。
ADA指数は50.8%となり、前日の42.9%から上昇しました。割安株、大型株を中心に少し買い仕込みを実行しました。
<ここからどのような展開になるのかは予想しない>
個別銘柄をみると、割安株、大型株優位の展開は変わっていません。また、日経平均株価は年初来高値圏にありますが、個別銘柄の年初来高値更新銘柄は100前後と少なく、銘柄によって強弱がまだまちまちな状況です。
確かに、アドテックプラズマテクノロジー(6668)やアイケイ(2722)など、直近で株価が大きく上昇している銘柄もありますが、これらのような移動平均線からのかい離が大きい銘柄を買うと、高値掴みで大きな損失を被る危険性もあります。
それよりは、すでに上昇している銘柄が移動平均線に近づくような局面で押し目買いするか、移動平均線を超えたばかりの銘柄を買う方が、安全性という面では良いと思います。
よくいただく質問として、「日本株はこれからどうなりますか?」とか「どの株が上がりますか?」というものがありますが、はっきり言ってこれから日本株がどうなるかなどは分かりません。でも、他に先駆けて上昇している銘柄や下落している銘柄を見ることである程度の予測はできます。そして最も大事なのが、予測が外れて株価が見た手と逆方向に動いたときはすぐに手じまいするということです。
私は、株式投資とはいかに利益を極大化するかではなく、いかに損失を抑えながらそれなりの利益をあげるか、だと思っています。
確かに急騰する銘柄に飛び乗り、さらに短期間に大きく上昇すれば多額の利益を得ることができますが、そうならずに飛び乗った後急落したら、大ケガをしてしまいます。
それよりは、利益はそこそこの水準になったとしても、大ケガをしないような売買をした方が、私は良いと思っています。大きな利益を得られるかもしれない、だけど大きな損失をする可能性もある・・・そんな売買を繰り返した結果、破産した個人投資家を今まで何人も見てきましたから。
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10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。