<今日の日本株>
10月17日の日本株は、前日終値を挟んで小動きの展開となり、日経平均株価の終値は前日比21円06銭安の22451円86銭でした。
TOPIXも下落しましたが、マザーズ指数は小幅に上昇しました。
値上がり銘柄1443に対し値下がり銘柄2218と値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は51、年初来安値更新銘柄は9でした。
ADA指数は47.5%となり、前日の47.0%とほぼ変わらずでした。上昇トレンド銘柄の新規買いや、下降トレンドになった保有株の売却を行いました。
<なぜ日本株が上昇したのか?>
個別銘柄をみると、16日に大きく下落した中小型成長株の株価は大きく戻しており、とりあえずは中小型成長株の利食いは止まったようにみえます。
あとは、日経平均株価とマザーズ指数は逆相関の関係になることが多いので、ここから日経平均株価が調整する局面でマザーズ指数、ひいては中小型成長株が上昇するかどうかに要注目です。
ただ、ここ最近の動きをみるかぎり、直近まで大きく値下がりを続けていた銘柄の反発が目立ちますので、そうした銘柄をある程度は投資候補に入れるのが良いかもしれません。
ところで、足元で日本株は急速に強い動きとなりましたが、この要因の1つに香港のデモがあるようです。ニュース等で日々激化する香港の情勢が流れてきますが、これにより香港マーケットに投資していた資金を引き上げ、日本にシフトする動きが強まっているということです。
この資金はグローバルな運用資金であり、中小型の成長株にピンポイントに投資するというよりは、「アジアにはこのくらいの割合で資金を投入しよう」という投資手法です。もともとアジアへの投資資金が決まっているところ、香港への投資は危険なのでその一部を日本に移している、ということです。となると、自ずと投資対象は日経平均株価に採用されている大型株や、東証1部銘柄が中心になるわけです。
もし、この動きが今後も続くのであれば、大型株優位の展開が継続しそうです。私自身もそうなる可能性を意識して銘柄選定をしています。
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10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。